今回の衆院選は自民党も立憲民主党も議席を減らし、日本維新の会の独り勝ちになった。
維新の会を与党と見るか野党と見るかで風景が変わってくるが、とりあえず野党として考える。
自民党は勝つことは勝ったが、まさに薄氷を踏む勝利だった。
立憲民主党は、一部には惨敗という見方があるが、私はそうは思わない。
野球の試合で言えば、惨敗は10対ゼロのコールドゲーム。
今回は9回表まで3対3の白熱した試合を繰り広げたが、9回裏に大量点を入れられて負けたケースだ。
最後の最後に地力の差が出た。
勝負を分けたのは、
地域に網の目のように張り巡らされた「自民党ネットワーク」だ。
地縁、血縁、業界団体によるがんじがらめのネットワーク。
少々の不祥事ではびくともしない。
それともう一つ大事なのは「権力への執念」
自民党や公明党は土曜日の夜まで電話をかけまくっていたという。
野党共闘は確実に威力を発揮した。
217の選挙区のうち、1万票以内の差で負けた選挙区が「31」、
5千票以内の僅差で負けた選挙区が「15」あった。
半分でもひっくり返れば立憲民主は130から140くらいはとれたであろう。
もし共闘していなければ、もっと悲惨な結果を生んだ。
自民党は表紙を変えて正解だった。
立憲民主党も表紙を変えて「突破力のあるリーダー」を選ぶべきだ。
立憲にとって地方組織はまだまだ不十分。
根がしっかり土の中に浸透していない。
細根が伸びてこないと大樹になれない。
まずは、足元を固めよ!