かっては「おやじギャグ」などと言われて、ギャグを言う親父は馬鹿にされたが、案外それが潤滑油になっていた。
しかし、内容に深みがないから、あまり心に響かない。
「ユーモア」の場合は言葉を多角的に操って笑いを作り出す。
人の心を和ませるようなおかしみがあるのだ。
とうとう冬将軍到来だ。
この雪を見て少しひねれば、此雪に馬鹿者どもが足の跡 (阿刀田高)
子供のころは雪が降ると外に出てはしゃいだものだが。
(夏草やつわものどもが夢の跡)
忍ぶれど色に出にけり盗み酒 (阿刀田高)
(しのぶれど色に出にけりわが恋は物やおもふと人の問うまで)
ゼラニウムがけなげに雪の中で頑張っている。
歳をとると不機嫌で口の重い老人か、やたら気楽に話しかけるジイサン・バアサンのどちらかになる。
極端になると暴言を吐く暴走老人などが出てくる。
昔はよく見られた頑固じじいなどが懐かしい。