行雲流水の如くに

常識が通用しない世界をどう生きるかーーフランスの総選挙と東京都知事選

このところ日本も含めて世界で、「まさか」という現象が立て続けに起こっている。

小泉純一郎はかって「上り坂、下り坂、そしてまさか」がある、と語ったが、そのとおりだ。

東京都知事選で石丸信二氏が165万票を獲得して2位になることを事前に誰が予想したか?

フランスの総選挙も理解しがたい結果が出た。

マクロン率いる「与党連合」が、右翼の「国民連合」が第1党になるのを阻止しようと左翼の「新人民戦線」と選挙区調整。

その結果、左派の政党連合「新人民戦線」が第1党に躍り出たのだ。

 

人々は、じっくりと物事を考えなくなったようだ。

まさに「脊髄反射」である。

(膝を叩いた時に脳が反応する前に膝が勝手に動く)

政策で論争するよりもどんな見せ方をするかが勝負の決め手になるわけだ。

選挙が「暑い夏の夜の盆踊り」になってしまった。

 

常識が通じなくなった社会では、多様性がより重要になる。

日本は高い「均質性」を維持してきたが、様々な分野でその限界が来ている。

日本が成長しない国になったという明るい希望の喪失が、若い人たちの閉塞感を生み出している。

その閉塞感が極まって「脊髄反射」を起こしているとしたら深刻である。

批判的思考を養い、新しい考えや発想に対する受容性を高め、強靭な精神力で前に進むことが求められているのだ。


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コメント一覧

megii123
kenちゃん、こんにちは。
次の総選挙で自民・公明を過半数割れに追い込むことは可能かと思いますが、問題はその先です。
どんな連合政権を組むのか?です。
最悪のケースは維新が過半数割れした自民・公明と組むことですね。
立憲は中道を軸にして右にも(自民党の一部)左にも(社民はまだしも共産党とどんな間合いで付き合うか)に翼を延ばさなければ安定した政権運営はできません。

小沢一郎がまた出てきました。しばらく注視ですね。
knsw0805
行雲さん、こんにちは。
「脊髄反射」凄い言葉ですね。そして「政策で論争するよりもどんな見せ方をするかが勝負の決め手」には私も思わず膝を打ちました。蓮舫が共産党に支援をもらった、連合が小池支持に回ったと報道された瞬間、小池の勝ちと思いました。この先立憲が野党連合をどのように目論んでいくのか定かではありませんが、共産党と組んだら勝ち目はありません。立憲が本気で政権を奪取したいなら綱領や政策を大胆に変えていく勇気が求められます。日本の場合安心・安全・クリーンな政治体制こそ国民が求めている政党と思います。そういった意味で「見せ方をするかが勝負の決め手」が鍵となります。無論末尾の「批判的思考を養い~前に進むことが求められているのだ」は当然のことと考えます。
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