冬きたる野の木野の花限りなく
衰ふるものに美しさあり 窪田空穂
本州の方はまだ残暑が厳しいようだ。
北海道は秋の気配がそこかしこに来ている。
ナナカマドの実が赤くなり始め、つりばなの実も割れ始めた。
「衰えるものに美しさを見出す」
空穂がこの歌を詠んだのは80代後半、「衰えるものに美しさを見出す」空穂の心境にはまだ至らない。
自分の体の衰えを実感しているから、同じようなものから目を背けようとするのかもしれない。
枯れかけた花にも親しみは感じるようになったが、
その美しさをも実感できるようになりたいものだ。
ユーパトリウム
多少日陰でもよく育つ。やや紫ががった青の清涼感が好ましい。
やはり薔薇(メルヘンツァウバー)は盛りの方に引かれる。二番花だが元気だ。