雉も鳴かずば撃たれまい
余計なことを言ったばかりに、災いをまねくたとえ。
日本維新の会は今回の衆院選で、大躍進を果たし41人の議員を有するようになった。
維新に投票した有権者は、自民とも立憲とも違う立ち位置を期待した。
いわゆる「改革政党」だ。
それは従来のような「ゆ党」を望んでいるわけではあるまい。
当然自民党に対抗できる野党勢力の柱になることを期待しているはずだ。
しかしその「改革政党」の中身が薄汚れたものだったら有権者の失望は大きくなる。
10人前後の政党だったら少々のスキャンダルは見逃されただろう。
しかしこれだけ大きくなると、その鳴き声は目立ってしまう。
早速馬場共同代表が大阪地検に告発された。
馬場伸幸議員が代表を務める政党支部が、法律で決められた上限額(2000万円)を超える寄付を受けていたとして、政治資金規正法違反の疑いで大阪地検に刑事告発された。
告発したのは「政治資金オンブズマン」のメンバーら11人だ。
私が注目したのは2150万円という額もさることながら、寄付した人間が投資家(やや筋の悪いと思われている)旧村上ファンド代表だった村上世彰氏だ。
一体何の目的で維新幹事長だった馬場信幸氏に寄付したのだろう?
どうもその関係性が思い浮かばない。
これも投資の一貫だったのか?といらぬ憶測をしてしまう。
日本維新の会は早速勘違いだとして政治資金収支報告書を訂正したようだが、不透明感は残る。
「身を切る改革」と称するわりには自分には甘いところを露呈したようだ。
今後も似たようなケースがボロボロと出てくるのではなかろうか。
まさに「鳴く虫は捕らえられる」たぐいであろう。