行雲流水の如くに

保守系言論人の正体見たり枯れ尾花ーーー自立心の欠如とアメリカ頼み

この数年、保守系言論人と言われる人たちの勢いが良かった。
大部分が安倍晋三のお友達で、葵の御紋を背にして「この印籠が目に入らぬか」とばかりにマスコミや出版界を睥睨(へいげい、威圧的な態度を示すこと)していた。
櫻井よしこ、百田尚樹、金美齢、ケントギルバートなどの面々だ。

しかしこのところ少し風向きが変わってきたようだ。
けちのつきはじめ百田尚樹の「日本国記」の記述にある剽窃(ひょうせつ、他人の著作を自分の著作の中に無断で引用・発表すること)問題である。
これは作家として厳に慎むべき問題で犯罪で言えば詐欺・窃盗のたぐいだ。
安倍晋三も隠ぺい・改ざんはお手の物だからやることも似通ってくるのであろうか?

「日本国記」の出版元の幻冬舎の見城徹社長も悪乗りが目に余る。
この記事の剽窃をめぐって、同社で文庫を販売する予定になっていた津原泰水氏の前作の実売部数を暴露した。
見城社長は朝日テレビの番組審査の委員長をしているそうで、このところの朝日テレビが右旋回している原因になっているともいわれている。
見城社長がマスコミ・出版界の「影の司令塔」もしくは「安倍晋三応援団長」になっているのだろう。


そして極め付きはトランプ大統領が日米軍事同盟破棄の情報が伝わったことに対して、保守系言論人から何の音さたもないことだ。
「見ざる、聞かざる、言わざる」を決め込むつもりか、そうであれば何とも情けない話である。
特に櫻井よしこ、金美齢はトランプ大統領が大相撲観戦の折に、ミーハーよろしく握手を求めたと言われている。
トランプ大統領の本音・本質を見誤っている。保守系言論人として失格だ。

保守系言論人としてスタンスが決まっているのは西尾幹二や中西輝政そして自死したが西部邁くらいだろうか。
西尾幹二からの彼ら保守系言論人に対する批判は痛烈だ。
「保守系言論人が政権政党に対し、しっかりした距離をもって対処していない自立心の欠如である。べたついた癒着、一心同体、意識的無意識的の両面に見られる野合が問題である」

今の自民党を保守の立場から正々堂々と批判する個人なり、団体が現れないものか?
今のままでは、歯がゆい思いで、野党に投票せざるを得ないのである。

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