荒井首相秘書官が3日夜、官邸で首相答弁などについてオフレコを前提にした取材に応じた。
オフレコーーー報道しないことを条件に情報を提供されること
性的少数者や同性婚について、
「見るのも嫌だ」、「秘書官室もみんな反対する」、「同性婚を認めたら国を捨てる人が出てくる」といった趣旨の発言をした。
10社ほどがその取材に参加したようだが、毎日新聞は発言の内容に重大な問題を含んでいると考え報道に踏み切った。
事前に荒井秘書官には伝えたという。
荒井発言は言い訳が出来ぬほどの酷い発言、更迭やむなし。
オフレコだからこんな発言が出来るのか?であるならばメディアをなめ切った発言である。
さらにはメディアの後ろにいる国民をバカにしている。
その意味では毎日新聞が報道に踏み切ったのは勇気ある選択だと思う。
今後官邸から様々な嫌がらせを受けるだろうが、地道な取材活動で乗り切ってもらいたい。
朝日新聞はなぜかわからないがその取材に参加していなかったという。
最初から排除されていたとしたらこれも問題だ。
岸田官邸によるメディア操縦の狙いが見えてくるからだ。
日本はジャーナリストのいない国なのか?
日本のメディアの記者はだいたいが有名大学卒でエリートと言われる人たちだ。
ジャーナリスト本来の使命である「権力の監視」よりも、お上から横並びの情報を有難くいただくという感覚なのではないか?
これではいいように操られるだろう。
ニューヨーク・タイムズ元東京支局長だったマーティン・ファクラーは次のように語る。
日本にも優れた記者はいる。だが総じて知識はあるが、情熱がかけていることは確かだ。社会問題を目にしたときに、緻密な調査報道によって当局を動かす。その問題を解決するための一翼を担う。怒りや正義感、「弱い人たちの傍らに寄り添う」という使命感がなければ、よい記者にはなれない。