一般的には自民党は保守で立民党はリベラルと思われている。
しかし子細に見ていくとそうとも言い切れない。
保守とは、自国が昔から「伝統」として持つ美点や長所を将来も維持継承していこうという考え方。
リベラルは、人間の自由と平等を目指す。
このことをもって区分けすることは適切でない。両方とも大事と考える人が大部分だろう。
日本国憲法の三原則とは、
国民主権、基本的人権の尊重、平和主義である。
戦後80年近くなるが我が国はこの原則のもと、着実に歩を進めてきたと言って良い。
だが、安倍・菅・岸田の三代にわたる自民党政権で、この原則が揺らぎつつある。
戦後80年にわたって守ってきた原則を変えようとする動きは、とても保守政党とは呼べないだろう。
しからばリベラル政党かというとそうとも思えない、変種のリベラル政党と見たほうが良いのかもしれない。
自民党を英語表記すると、Liberal Democratic Party
立憲民主党は、Constitutional Democratic Party
リベラルというのは自由主義の、進歩主義のと言う意味、極端になると新自由主義のような強者総どりになる。
コンスティテューショナルというのは憲法のという意味だから現憲法を守る立場だ。
その意味でいうと「保守的」ともとれる。
いまや、保守とかリベラルとか区分けして考える時代は過ぎたのかもしれない。
今、われわれが問うべきは一人一人の人間が「何を守るのか」自問自答することではなかろうか。