北海道エリアの発電電力量に占める再生可能エネルギーの割合が急伸している。
直近1年(2022年11月~23年10月)は38%と過去最高水準だ。
(水力15.4%、太陽光10.1%、風力5.8%、地熱0.3%、バイオマス6.4%)
泊原発は停止している(0%)ので火力は62%。
日本政府が目標にしている2030年までに38%は、北海道においてはすでに達成した。
(ちなみに日本全体で見れば2021年度において20%だ)
特に目立つのが20年3月比で、太陽光+28%、風力1.7倍、バイオマス3倍。
風力に関してはまだまだ余力がある。特に海上風力が有望だ。
日本海側は偏西風が強いからだ。
今後の問題点
①北海道の鈴木知事や北海道電力に「再エネ100%推進」という覚悟が見えない。
特に北電は未だに原子力の再稼働に未練を残していて、不要とも思える資金を原発維持に使っている。
②原発の再稼働がなされた地域(九州エリア)では、太陽光と風力が発電停止を余儀なくされている。
北海道ではまだ出力制限はなされていないが、この辺に関しては法令の見直しを行うべきだろう。
あるいは技術革新も必要だ。
③地域間の電力の融通をスムーズにするために海底送電線の敷設は急務だ。
(北海道新聞 記者の視点 経済部 宇野沢晋一朗 参考)