中米のエルサルバドルで、「クールな独裁者」を自称するナジブ・ブケレ大統領が再選された。
8割の支持で再選されたが、その源泉は犯罪組織マラスへの徹底的な締め付けだという。
95年の殺人発生率は世界最悪水準だったが、23年には世界平均より3割低い水準になった。
治安維持が守られるのであれば、「頼もしい独裁者」が評価されるということだろうか。
この辺は何とも複雑な思いがする。
少なくとも表面は選挙制度を守る風を装いながら対抗馬を抹殺するプーチンよりは良いような気もするが。
アメリカに目を転じるとトランプ前大統領が復活しそうな勢いだという。
散々、悪の限り?を尽くしながらも復活できる民主主義とはいったい何なのか?
どう見ても健全な民主主義とは思えない。
民主党のバイデン現大統領の他に若い人材はいないのか?
日本の民主主義も風前の灯火、自民党の1党独裁?が驕りと腐敗を生み出している。
ただ、ここで注意しなければいけないのが、自民党はダメだが野党も頼りないという「政治不信」に陥らないことだ。
昭和10年前後、政党政治の崩壊により軍部が台頭し5.15事件や2.26事件などのテロが発生した。
そうならないためにも、政権交代可能な野党を育てておかなければならない。
安倍政権以降、この国は「黒を白と言いくるめる政治」が横行している。
今回の自民党による裏金問題は、野党が政権与党に対峙する能力を示す良い機会だ。
既得権益でがんじがらめの政治から脱皮しなければならない。