愛知知事のリコール運動は、「高須クリニック」高須院長の火遊び程度に考えていたが、とんでもない方向に火が燃え移っている。
愛知選管に提出された43万人分の署名のうち83%に不正の疑いがあるという。
その不正の内容は、名古屋市の広告関連会社が、多数のアルバイトを募集し、署名簿に偽の署名を書き込ませた。
しかもアルバイトは時給が安いからなのか、あるいは名古屋から離れた場所でやればわからないと思ったのか、佐賀県内の貸会議室で行ったという。
組織的関与が疑われるのが、「日本維新の会」の動きである。
吉村大阪府知事がリコール運動に賛同していただけでなく、リコール運動の事務局長は、田中孝博氏だ。
彼は日本維新の会から次期衆院選で名古屋5区から出馬予定。
指示の流れは次のようになる、
高須克弥院長→リコール運動事務局→広告関連会社→人材紹介会社→アルバイト
ただしこの流れの中で具体的な指示があったかどうかはまだわからない。
疑問とされる点、
◉大量の個人情報をどうやって集めたのか?
◉民主主義の根幹は公正な選挙だ。それを揺るがすような暴挙をなぜ行ったのか?
◉名古屋市の河村市長の関与はあったのか?
森友・加計問題、桜を見る会などの一連の流れの中で、少々いい加減なことをしても「許される」という風潮が出来ているのではないかと危惧する。
この国を指導する立場の人間から「倫理観」が失せているのは大問題。
この事件の徹底解明を捜査機関は実行すべし。