「食糧安保」という言葉がある。一国の安全保障は軍事力だけでは守れない。
日本の場合、主食のコメを守らずして軍事費を倍増させているが片手落ちもいい所だ。
昨日、スーパーに行ってみて驚いた。棚からコメが無くなっている。
「もう一月も我慢したら新米が入ります」とか、これが政府の言うことか。
日本人は大人しいから、文句も言わずにあちこち走り回って米確保だ。
自民党とJRは長年にわたって米の価格維持のために減反政策を続けている。
ところが予想に反してインバウンドで外国人が米を食べだした。
そうしたらあっという間に在庫不足だとか、なんたる危機感の無さ。
米もそうだが大部分の農作物は年に一回しか取れない。
しかも自然相手だから工場でものを作るようなわけには行かないのだ。
資本主義的感覚で「儲かる農業」などと言う人もいるが、そんな人に工場で米を作ってもらいたいものだ。
植物工場という言葉が流行って猫も杓子も走り込んだ時があった。
しかし大部分は赤字になって撤退した。
当たり前だ。
太陽の恵みを十分に受けているから農業が出来るわけで、電気の光で育てようと思ったら莫大なコストがかかる。
民主党政権の時に「農家の戸別所得補償制度」を始めたのだが。
農家が赤字を出したらその赤字は補償しようという制度だ。
これは欧米でも行っており、国家の安全保障を考えた時に当然行う政策なのだ。
ところが自民党が政権復帰した時に、これをひっくり返した。
自民党は農業を利権の為に利用しようという感覚しかないのであろう。