アメリカの外交姿勢は、セオドア・ルーズベルト大統領の言葉を忠実に守っているように見える。
「穏やかな口調で手には棍棒を持て」
世界でNO1の軍事力を持っていればこれは理にかなったやり方だろう。
ところが棍棒を振り回す時は常に数段下の相手だけだ。
国土も広く核を持っている超大国に対し棍棒を振り回すなどと言う愚かな行いはしない。
ウクライナが良い例だ。せいぜい武器供与までだ。
ところが最近の岸田・麻生コンビは同じような発想に取り憑かれているようだ。
平和憲法を持っている日本が「戦う覚悟」などという言葉を振り回す。
危なっかしくて見ちゃおれない。
棍棒を振り回していざとなったらどうするのだ。
数手先までは、知的レベルの低いお二人だから考えていないのだろう。
17日から岸田首相は日米韓首脳会談に出席するため訪米する。
「麻生発言」はそのための手土産替わりか?
なんとも情けない「従属外交」だ。
幸いなことは経済不振に陥りつつある中国は、日本を刺激して中国市場から退避させたくない。
その意味で、今は、中国と平和で安定した関係を築く良いチャンスなのだ。
いたずらに戦争をあおるような言葉を使うべきではない。