行雲流水の如くに

庶民のささやかな楽しみを奪う「びわこ花火大会」の愚。

先日「びわこ花火大会」の様子をテレビで見たが、何とも異様な光景であった。

有料席の周りに高さ約4メートルのフェンスを張り巡らして、

「金を払わぬもの見ることまかりならぬ」という姿勢。

近くの住民はネットの隙間から覗く有様だ。

一体どこの国の花火大会なのか?

こんなやり方が各地で行われているのだろうか?

もしそうだとしたら、何とも情けない国になってしまったものだ。

 

この花火大会の総予算は約3億円だという。その8割は席料の代金、12%が税金、8%が企業の寄付で賄う。

そもそも日本の伝統的な文化であった花火大会は町内会や企業の寄付で賄われていた。

カネが思ったように集まらないのであればその範囲で大会を開けばよい。

それを高額な有料席を設けて格差社会を助長するようなやり方は、目に余る。

 

上野公園の花見にしても、良い席がとりたければ早くから席取りに行けばよい。

カネがなくてもヒマがあれば良い席が取れる。

これが日本の文化だ。

「びわこ花火大会」を企画した人たちはどんな人たちだろう?

近江商人の心意気をもう一度学び直したほうが良いだろう。

「売り手良し、買い手よし、世間よし」


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コメント一覧

megii123
飲兵衛さん、こんにちは。
なんともひどいものですね。
主催者は豪華な花火大会が出来たと大喜びなんでしょうが、カネによる身分制度を復活させるつもりなんでしようか?

飲兵衛さんのおかげで北海道でも、浜松どまんなか祭りを本当に楽しく見ることが出来ました。
お祭りはこうであってほしいですね。
megii123
9vs9qvsqさん、こんにちは。
本当にひどいですね。
主催者は一体どういうメンバーなのか顔を見たいものです。
滋賀県あたりが裏で仕切っていたとしたら、本当にご先祖が涙を流しているでしょう。
例え自治体にカネがなくても、「貧乏でも貧困ではない」というくらいのプライドが欲しいものです。
今回のケースはカネのある人間の為の花火大会、しかし何と心の貧しい人たちでしょう。
suishaalbum
行雲流水の如くにさん~今日は。

16世紀や18世紀のイギリスじゃあるまいし、現在の日本に
「囲い込み運動」が出現するなんて、
実にせちがない世の中になったものですね。

行き帰りも大渋滞で、オマケに有料じゃなければ見られれ
ない花火大会だなんて!

牧伸二さんじゃないけど

♪あゝやんなちゃた あゝ驚いた 

ですよね~。
9vs9qvsq
 酷いですね。僕は全然知らなかったから、世相一端を教えられた思い。士農工商があった江戸時代でもなかったことでしょう。屋形船は有料だったでしょうが、まさか地面が有料とは。格差社会に悪慣れしてしまった貧乏自治体がその差別感覚をますますさらに助長して来たという構図に見える。しかも「人のふんどしで相撲を取って、見せる『きれいでしょ!』」なのだ。
 こんな自治体では、福祉の感覚も「お恵み」になったりするんじゃないかなー? そう言えば明治時代にもこんなのがあったな! 
「一定以上の税納者の男子が選挙権を持つ」
megii123
shimaさん、こんにちは。
なんとも心の狭い余裕のない国になったものだと思いました。
なんとなくパレスチナを思い起こさせます。

経済評論家の水野和夫をさんは、もう10数年前から、資本主義は限界に来ていると主張しています。
「よりゆっくり、より近くに、より寛容に」
の社会を構築すべきだと。
私も同意見ですが、いまだにガリガリの資本主義に頃固まった人たちがいることに正直驚きです。
fumiel-shima
行雲さん、おはようございます。

私も思いました。
高さ4メートルで2㎞にも及ぶフェンスで住民の楽しみを
遮るとはもはや異常すぎる・・と。

確かに、花火そのものや物価の高騰による影響や警備費の
増加などで経費が膨らむことは十分予想されますが、
それなら、行雲さんが仰るように可能な範囲内でやれば
それでいいのだと思います。

有料席の4500円から60000円(6万円)にも驚きます。
遠方からの見物客も大切だと思いますが、花火の規模は
小さくても地元住民が毎年の風物詩を楽しむことが
優先されるべきだと思いました。
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