先日「びわこ花火大会」の様子をテレビで見たが、何とも異様な光景であった。
有料席の周りに高さ約4メートルのフェンスを張り巡らして、
「金を払わぬもの見ることまかりならぬ」という姿勢。
近くの住民はネットの隙間から覗く有様だ。
一体どこの国の花火大会なのか?
こんなやり方が各地で行われているのだろうか?
もしそうだとしたら、何とも情けない国になってしまったものだ。
この花火大会の総予算は約3億円だという。その8割は席料の代金、12%が税金、8%が企業の寄付で賄う。
そもそも日本の伝統的な文化であった花火大会は町内会や企業の寄付で賄われていた。
カネが思ったように集まらないのであればその範囲で大会を開けばよい。
それを高額な有料席を設けて格差社会を助長するようなやり方は、目に余る。
上野公園の花見にしても、良い席がとりたければ早くから席取りに行けばよい。
カネがなくてもヒマがあれば良い席が取れる。
これが日本の文化だ。
「びわこ花火大会」を企画した人たちはどんな人たちだろう?
近江商人の心意気をもう一度学び直したほうが良いだろう。
「売り手良し、買い手よし、世間よし」