太平洋戦争に際し指導者層は、神がかり的な観念に取りつかれ、科学的・合理的な判断能力を喪失した。
なぜそうなるか?
強大な権力は、自浄能力を持たず、モラルが低下する。
そして権力の私物化や内部抗争、背信や裏切り、利益誘導に陥り自ら崩壊していくのだ。
今再び見たくもない光景が繰り広げられている。
大阪では医療崩壊が現実のものになっている。
地道な感染対策を怠り、大阪府民置き去りの一部マスコミと合作したポピュリズム政治がこの惨状だ。
東京でも「百合子流語呂合わせ」は、すでに限界。
もはや緊急事態宣言をして「人流」を止めるしかない。
「八割おじさん」と揶揄(やゆ)した西浦教授の主張が結局は正しかったということだ。
ワクチン頼みは、もはやあてにならない。
集団接種を進めるのに時間がかかり、その間にウイルスが変異するからだ。
さらに問題は、感染者数の増加を恐れるあまり、PCR検査を抑制していることがある。
安価な検査機器はすでに開発されている。
複数の遺伝子配列を同時に増幅することが出来る「マルチプレックスPCR」を用いれば一回の検査で変異株の感染を判断できる。
「安倍・菅政権の不条理」とは、
勝利至上主義に陥り、意識的に誤りを隠そうとする「閉ざされた組織」にはまり込んだことだ。