となったのはご存じ
『週刊朝日』の表紙
だったんですが、この雑誌、
革奥同と外交・防衛策において、
著しく意見を異にする新聞社の系列週刊誌だったもので、
「うわぁ~、表紙かわいい!」
で、終わっていました。まったく中身を見ていませんでした。
中に1ページ、グラビアと簡単なインタビューが
載っているなんて今日まで気が付きませんでした。
その画像です。
今の奥菜恵さんに、この岩井俊二監督のコメントを
読み直していただきたい。
平成11年3月21日(日)放送
岩井俊二さんから奥菜恵さんへの手紙
--------------------------------------------------
拝啓、 奥菜恵様。
お元気ですか。
思えば「打ち上げ花火」を撮ってから、もう六年です。
撮影に明け暮れた……あの夏の記憶は今だ鮮烈に残ってます。
初めて会ったのはオーディションの時でしたが、
プロフィールと出演したCMを見た印象では、
なんか随分オトナっぽい子でした。
プロフィールには十四歳と書かれていましたが、
僕には十八歳ぐらいに見えました。
小学生の役は無理かな、と考えつつオーディションに臨むと、
実物の奥菜惠は十四歳とは思えないくらいあどけなく、
十分小学生に見えました。
年齢不祥な子。それが第一印象でした。
撮影でも、表情や仕草によって、あるいはアングルによって、
大人っぽく見えたり、子供っぽく見えたり、
そんな不思議な奥菜恵にこちらもいつしか
グングン引き込まれてしまいました。
君はあの時、ドラマ初体験ということで、ひどく緊張していて
撮影の前は眠れなかったと言ってましたよね。
ところがある夜、夢の中におばあちゃんが出てきて、
「めぐみ、おばあちゃんがついてるから大丈夫よ」
と励まされ、少し気が楽になったんです
と言ってたのを憶えてます。
今でも仕事で苦しい時はおばあちゃんに
励ましてもらってるのかな。
役の名前は憶えてますか?
「なずな」という役でした。
去年ある友人からひさしぶりの電話があり、
子供が産まれたので、その子に「なずな」という名前を
つけたいんだというんです。
そんなわけで僕はその子の名付け親になってしまったのですが、君はこういう場合、なんて言うんだろう。
まあ君も一種の名付け親ですよ。
このエピソードに教訓があるとすれば、
僕は撮ることで、君は演じることで
こんな風に誰かの心に残ってゆく仕事をしているんだ、
……ということでしょうか。
これからも頑張って、いい仕事をしてください。
いつかまたカメラの前と後で再会できることを
楽しみにしています。 それでは。
岩井俊二
今の奥菜恵さんに、名も無い一ファンが昔書いた
このファンレターを読み返して欲しい。
「ビギナー」再放送の告知をPARFITさんのホームページでみました。奥菜さんのファンのみんなが喜んでいると思います。
私はちょうどあのころ、仕事上の人間関係でつまらない思いをし続けていて、腐っていました。「ビギナー」をみて、入社当時、特に研修期間中のことを思い出しました。慣れないことばかりで、いろいろ悩みましたが、悩むこと自体が喜びでした。そしてそういう気持ちを共有できる同志が身近にいました。私たちが答えを自力で出すまで、粘り強く見守って下さる指導者がいました。「ビギナー」は、そのころの心の張りを私によみがえらせてくれました。「ビギナー」をみた後は、明日はいつもより早く出社しよう、そんな気にさせられたものした。奥菜さん、良い作品にめぐりあえましたね。
奥菜恵さんからはどのような反応が返ってくるのだろう。
でも、読んでもらえるはずがない。
革命未だ成らず。革命未だ成らず。革命未だ……
『週刊朝日』の表紙
だったんですが、この雑誌、
革奥同と外交・防衛策において、
著しく意見を異にする新聞社の系列週刊誌だったもので、
「うわぁ~、表紙かわいい!」
で、終わっていました。まったく中身を見ていませんでした。
中に1ページ、グラビアと簡単なインタビューが
載っているなんて今日まで気が付きませんでした。
その画像です。
今の奥菜恵さんに、この岩井俊二監督のコメントを
読み直していただきたい。
平成11年3月21日(日)放送
岩井俊二さんから奥菜恵さんへの手紙
--------------------------------------------------
拝啓、 奥菜恵様。
お元気ですか。
思えば「打ち上げ花火」を撮ってから、もう六年です。
撮影に明け暮れた……あの夏の記憶は今だ鮮烈に残ってます。
初めて会ったのはオーディションの時でしたが、
プロフィールと出演したCMを見た印象では、
なんか随分オトナっぽい子でした。
プロフィールには十四歳と書かれていましたが、
僕には十八歳ぐらいに見えました。
小学生の役は無理かな、と考えつつオーディションに臨むと、
実物の奥菜惠は十四歳とは思えないくらいあどけなく、
十分小学生に見えました。
年齢不祥な子。それが第一印象でした。
撮影でも、表情や仕草によって、あるいはアングルによって、
大人っぽく見えたり、子供っぽく見えたり、
そんな不思議な奥菜恵にこちらもいつしか
グングン引き込まれてしまいました。
君はあの時、ドラマ初体験ということで、ひどく緊張していて
撮影の前は眠れなかったと言ってましたよね。
ところがある夜、夢の中におばあちゃんが出てきて、
「めぐみ、おばあちゃんがついてるから大丈夫よ」
と励まされ、少し気が楽になったんです
と言ってたのを憶えてます。
今でも仕事で苦しい時はおばあちゃんに
励ましてもらってるのかな。
役の名前は憶えてますか?
「なずな」という役でした。
去年ある友人からひさしぶりの電話があり、
子供が産まれたので、その子に「なずな」という名前を
つけたいんだというんです。
そんなわけで僕はその子の名付け親になってしまったのですが、君はこういう場合、なんて言うんだろう。
まあ君も一種の名付け親ですよ。
このエピソードに教訓があるとすれば、
僕は撮ることで、君は演じることで
こんな風に誰かの心に残ってゆく仕事をしているんだ、
……ということでしょうか。
これからも頑張って、いい仕事をしてください。
いつかまたカメラの前と後で再会できることを
楽しみにしています。 それでは。
岩井俊二
今の奥菜恵さんに、名も無い一ファンが昔書いた
このファンレターを読み返して欲しい。
「ビギナー」再放送の告知をPARFITさんのホームページでみました。奥菜さんのファンのみんなが喜んでいると思います。
私はちょうどあのころ、仕事上の人間関係でつまらない思いをし続けていて、腐っていました。「ビギナー」をみて、入社当時、特に研修期間中のことを思い出しました。慣れないことばかりで、いろいろ悩みましたが、悩むこと自体が喜びでした。そしてそういう気持ちを共有できる同志が身近にいました。私たちが答えを自力で出すまで、粘り強く見守って下さる指導者がいました。「ビギナー」は、そのころの心の張りを私によみがえらせてくれました。「ビギナー」をみた後は、明日はいつもより早く出社しよう、そんな気にさせられたものした。奥菜さん、良い作品にめぐりあえましたね。
奥菜恵さんからはどのような反応が返ってくるのだろう。
でも、読んでもらえるはずがない。
革命未だ成らず。革命未だ成らず。革命未だ……