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子供が勉強をするには

2018年01月05日 20時31分41秒 | タイで子育て
新年のご挨拶に続いての記事は、子育てがテーマ。最近ウドンタニの小学6年生で上位のお子さん達と娘が友達になり、ご父兄とも妻がお喋りするようになったので、いろいろな情報が耳に入り始めた。子供が勉強するには何が大切か、上位の子供達を観察したりで感じた事を記事にしてみたい。

先ず大切だと思うのは、勉強するのが当たり前な雰囲気。
ウドンタニの小6上位3人はD校であり、成績が良い児童を集めたクラスへ所属。塾もUP校理数ギフテッドクラス(ソコボー)を目指す子供ばかりの塾。勉強するのが当たり前な子供達へ囲まれた生活だ。学校や塾の宿題をやるのは当然であり、同じ科目の複数の塾へ通ったり、自宅で問題集へ取り組んだりで、子供達が成績を競い合っている。勉強するのが当たり前なら苦にもならない。評判が良い学校の上位のクラスやトップクラスの子が集まる塾へ子供を入れる理由は、この環境を手に入れる為かも知れない。
娘の場合は小学校が3流校なので、昼休みに宿題をやっていると変人扱い。1月7日に実施されるナナチャート試験は行っても無駄だと授業中に教師が言う始末。一昨年から塾を入れ替えたので、塾では良い雰囲気で学習できている。

次に思うのは、子供のモチベーション(やる気)の維持。
上位の学校を目指すなら幼稚園の頃から3学年上のレベルを狙って計画的に学ぶ(らしいw)が、学校の宿題等は空き時間にさっさと済ませ、放課後は塾や自宅でずっと勉強となると、いくら勉強するのが当たり前な雰囲気であっても、やはりモチベーション(やる気)を維持できる何かが必要。将来の明確な目標があるとか、新しい知識を得るのが面白いとか、周囲からチヤホヤされるのが気分が良いとか、友達と一緒の学校へ行きたいとか、ライバルに負けたくない等の真剣な理由から、賞品や景品で釣られたゲーム感覚での勉強まで、多ければ多いほど良いのではないだろうか?
上位の子供達の話を聞くと、多くは裁判官になりたいとか、外交官になりたいとか明確な目標が有り、それを実現するにはどの学校へ行き、何をどう勉強しなければならない等のコースが示されているので、その実現に向かって毎日頑張っている。
また模試では上位の子の親は必ず会場で待機し、休憩時間には菓子や飲み物を準備したりと一生懸命に子供の面倒を見ている。子供を会場まで連れて来て、終了時間までどこかへ行ってしまうのは成績が悪い子の親だと言えるだろう。出来る子と出来ない子の違いは、実はそんなところだったりする。小学生の内は親の関与が多い子の方が有利かも?
我が家で息子の時は、子供に任せっ放し。私は送迎係であり、それで十分と思っていた。しかしながら息子の友達の優等生の親が、ピクニックバスケットを持ち歩いて、休み時間に食事をさせている話を聞いて吃驚!よく見れば成績が良い子の親は全員待機。(-_-;)今は心を入れ替え、甲斐甲斐しく子供の世話をしている。

もう一つは小学校や塾のフォロー。
子供が伸びないと言われる方の話に多いのが「学校も塾も良いところへ入れたのに何故伸びない?」なのだが、話を伺うとほぼ全部が学校や塾への丸投げ。小学生なので学校や塾の授業のサポートが必要であり、テストで間違えた問題は、正解できるまでサポート。何故子供のテスト結果を見ないか尋ねると、見ても分らないという方も多いのだが、ウドンタニではビデオの塾の小学生向けのコースに通う親も居るし、塾で子供が勉強している時に教室を覗いて、熱心にメモを取るお母さんも居る。私は日本の中学受験の参考書を買って一通り解いた。(日本の参考書は細かく説明があり、日本人親は有利w)親が教えるのは、子供へ時間的な制約が無くて良いが、親の限界が子供の限界なので、教え方や教えるレベルは注意しなければならない。親が教えられないとなると、家庭教師や個別指導の塾へ頼む事になる。ウドンタニの相場は、大学生が教えて1時間300バーツから、現役教師でも1時間300バーツの先生は居られるが、実績のある先生なら1時間600バーツくらいからとなる。ウドンの小6で1番の子は、毎日学校が終わったら8時まで塾で、それが終わると自宅で家庭教師らしい。塾のフォローが家庭教師の役割だろう。我が家では、経済的に家庭教師は難しいので、娘の解けない問題は家族総動員で、グーグル先生にもお願いして解決している。
娘の友達だが、半個別学習の塾へ通って、全く質問をしない。質問しない理由を娘が尋ねると「恥ずかしい」w。日本の塾だと質問に来ない生徒へは先生が覗き込みをしたりだと思うが、タイには放ったらかしもある。また多人数の塾でも難しい問題は出来る生徒にだけ個別に教えて、さっさと進んでしまったりもある。親がチェックを入れないで子供任せでは、塾へ行かせても十分な成果は得られない。
我が家の息子の場合がこれで、覗き込むと煩がるので放っといたら、教科書や参考書はまとめを作らずに蛍光ペンでラインを引くだけ。ビデオの塾の問題は、解かずに解法のポイントをメモするだけ。こんな手抜きで入試に通る訳無いが、私が気が付いたのは高校受験で失敗した後w。後悔先に立たずって奴だ。

自宅での学習環境
ウドンタニの小6上位3人の家庭環境だが、上位2人は理科だけで塾は7つと2人のお母さんから伺い、算数はそれ以上らしいので、一般の会社員や公務員では経済的に難しい。自営業だと思うが、詳細は不明。3位の子はベンツで塾へ通い、お嬢様ファッションで決めており、名字からウドンの地場スーパーの子供かと思っていたが、妻がお母さんと話してみると、うちの農場を作る時に資材を買った建材屋の孫。お母さんが子供を抱いて、うちの妻とどこの学校へ入れたら良いのなんて話していたのだが、その子のクソ爺お爺ちゃんが私が予約したブロックを他の客に売って工事が止まったのに腹を立てて関係終了。9年も経つと劣化が激しくて顔を忘れて気が付かなかった。どの子も一般家庭と比べれば富裕層であり、学習環境も良さそう。3位の娘の家は、ビルの上のペントハウスだ。(お父さんはおっとりしたお坊ちゃまで、爺さんが全部建ててやったw)
そんな夢のような話は置いといて、現実的に我が家を例に失敗談を進めると、当然だが親兄弟がテレビを見て馬鹿笑いする声が聞こえる環境で、子供へ勉強しろと言っても無理。(私はそういう家で育ったけどw)我が家は毎晩プアプアミヤミヤ(♂♂♀♀の意)なバカドラマの叫び声や奇声が聞こえていたが、娘が小学生になった時から止めて貰い、今ではテレビを点ける事も無い。小さな家だから仕方がない。
娘の学習机が在るのは居間(LDK)のキッチンのすぐ近く。学習意欲は強くても、ちょっと息抜きのつもりで書き始めたイラストに没頭するのはよくある。特に難問ばかりの問題集に取り組む時は途中で気持ちが折れそうになるので、私が机の横へ座って様子を見ている。娘も私が横へ居るのを好み、勉強が捗ると言う。
息子の高校受験の時だが、部屋で一生懸命勉強していると思ったら、パソコンで女子校の生徒と引っ切り無しにラインでお喋り。女の子と付き合うなとは言わないが、勉強する振りは止めろと、机上のPCはラインアプリのインストール禁止。フェイスブックはブラウザで出来るので、息子のPCの設定を書き換えてフェイスブックに繋がらなくした。全部禁止したくないので、やるならスマホでどうぞと言ってる。そして居間と息子の部屋の間のドアは常時解放。エアコンが無く扇風機だけの家なのに、ドアを閉めて勉強するなんてどうにかしてるw。常に親の目が届くと意識させた。
勉強したくなければしなくても良い、その代わりに生活費が逼迫してまで塾へは行かせないし、高校を卒業したら家から出て行ってくれと話してある。勉強する方を選べば、無理をしてでも大学までは行かせるが、やるからにはしっかりやって欲しいのだ。

自宅での生活環境
学校でよく言われるのは自宅でタイ語を使うこと。タイ語の記述は表音文字であり、発音記号まで細かく記述するので、正確に話せないと正確に記述できないのが理由。母語が方言では困るのだ。
もう一つは早起きの習慣。タイの学校は、多くが8時からだと思うが、朝食をきちんと取らせ、遅くても7時半までに登校させたい。私が見ていると親が起きれないらしい。娘が通う私立小学校ではそういう子供から退学していく。
最後になったが、ウドンタニで多いのがバイクや車の無免許運転。タイでは中学の入学祝いに親が子へバイクを買い与え、無免許で運転させるのが大変多い。高校生になれば車も買い与える。雨にも濡れないし、バイクより安全でしょという考え方だ。バイクや車を買い与えれば、当然通学以外に乗り歩くし、夜にも出歩く様になり、勉強なんてどうでも良くなったりする。夜遊び友達が増えてくると学生間でカジュアルに流通しているヤーバーや大麻へ手を出す様になり、警察のお世話になるくらいで止まれば良いが、事故や喧嘩であの世行きも珍しくない。最低でもタイの法は守るべきだと思うが、在泰日本人の子供でもやっているのが実情。小学校の送迎時に親が後部座席へ座り、子供へ運転させているのを見ると悲しくなる。何故こう出鱈目なのか私には理解できない。親が送迎したり、ソンテオ等の公共交通機関を利用させ、友達の車やバイクにも同乗しないように厳しく言う家庭も多く、週末のウドンタニ市内のソンテオはそういう常識的な家の子で賑わっている。

長々と最後は愚痴っぽくなりながらも書いたが、いかがだっただろうか?記事の前半はウドンタニの小6上位3人を例に書いてみたが、上位の子の親は本当に真剣。見ていると全てを我が子の為に捧げる感じさえする。この三人以外に強いのはA校の男の子。お父さんは医師で、お母さんはエンジニアだったが子育ての為に退職し、毎日自宅で勉強を教えているそうだ。どの塾でも見かけないので、全てお母さんが教えているのだろう。
ウドンタニの教育熱心な父兄なら誰でも知っている4人だが、昨年末にバンコクであった試験での得点差は50点満点で17点。上位数人の中でこの得点差。うちの娘は後ろから追いかけているのだが、この急な得点差を登るのは本当に難しい。7日のナナチャート試験では入賞を目指したいが、今も寝室でユーチューブの動画を観ているアホ娘。親は必死なのに・・・もう止めてやろうかなw。
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