川瀬有希の時の旅


「今日は何の日」と題し、過去のその日に起こった出来事を、自由気ままに語るブログです。

1月21日/ 今日は何の日

2012-01-21 00:15:00 | 忌日

(1996年)横山やすし死去

世代的に漫才師としての全盛期はよく知らず、毒舌とは異なる「直球な」物言いをするタレントとして僕は憶えている。
日テレの人気番組『TVスクランブル』で繰り広げる久米宏とのトークは特に好きだった。

昔ながらの芸人気質故、様々なトラブルを起こし、昭和の末期には、大抵の非常識でも許される芸能界に於いても居場所をなくしていく姿が、子供心にも痛々しかった。
追放に近いかたちで表舞台から遠ざかったが、そこまで追い込まれても性格というか生き方が改まることはなかったので、仮に長生きしても、本格的に復帰する可能性はゼロに等しかったろうと想像される。
やっさんの「やんちゃ」を受け入れる余裕が、最早芸能界には残されていなかった。

享年を見てびっくり。
51歳だったのか……。
僕の中ではもっと年輩なイメージだったから。
いや年齢だけでなく、どこか「遠い」存在という感じがしていた。
もうあんな破天荒な、芸人らしい芸人は登場しないだろう。
その生き方を、芸能界に限らず、世間・社会・世の中が許さないと思う。




(1998年)近藤喜文死去

アニメーター。
(ジブリは好きじゃないので、僕は殆ど観たことがないが)多くのジブリ作品の作画に携わっている。
そのリアルな描写は、他に代わる者がいないと評される程完成度が高く、大病を患い47歳という若さでこの世を去ったことは、日本のアニメ界にとって大きな痛手とも言われる。

近藤氏が手掛けたもので個人的に馴染み深いのは、世界名作劇場の『赤毛のアン』と『トム・ソーヤーの冒険』、とりわけキャラクターデザインも担当した前者には大いに影響を受けた。
小説を読んでも、あのアニメの姿しか浮かばない(余りにも原作にぴったりなキャラクターなので)。
よくぞ形にしてくれたと思う。
主人公のアンだけでなく、マシュウもマリラもダイアナも、ミセス・アラン、ミス・ジョセフィン・バリーに至るまで、全てのキャラクターに小説から浮かび上がる姿かたちとの違和感がない。