(1970年)円谷英二死去
特撮・映画監督。
その卓越した技術は国内外を問わず大変評価が高く、今なお多くの人に信奉されている。
子供時代、映画よりも(再放送ではあるが)一連の『ウルトラマン』シリーズに親しんだ関係で、個人的には「怪獣作品の人」というイメージが強いが、勿論功績はそれだけに止まらない。
有名なエピソードとしては、1942(昭和17)年製作の映画『ハワイ・マレー沖海戦』の件。
ストーリーもさることながら、その戦闘シーンが余りにリアルで、公開当時から絶賛を浴びた作品だが、国策としてつくられたこの映画は、戦後、GHQによりフィルムが接収された。
どんなに説明しても、あれは作り物でなく、実戦に於ける実写シーンと信じて疑わなかったそうだ。
円谷の手掛けた特撮が如何に優れていたかが分かるエピソードである。
現在はよりリアルで繊細な表現の出来るCGが全盛で、それからすれば見劣りはするものの、昔つくられた特撮映像を観ると、今でも独特の臨場感に胸がときめく。
特撮でこそ味わえるあのリアリティーは、どんなにCGが進化しても決して色褪せない。