私が店長をしているショッピングサイトがあります。
【漫画の匠】
http://www.manganotakumi.com
よろしくです。
先週は、仲代達矢さん主演の映画【人間の條件】(1959年~1961年)〔NHK BSプレミアムにて月曜日・第一部~土曜日・第六部まで一挙放送〕をメインに映画を楽しんでいました。
昨夜のBSシネマ
山田洋次監督が選んだ日本の名作100本~家族編~は、【狂った果実】(1956年日活)〔私のおすすめ度は★★★★〕でしたね!
映画と同名で石原裕次郎さんが歌う【狂った果実】は、私の好きな裕次郎さんの歌のひとつですが、確か映画公開時には曲のみで後から歌詞が付けられて発表されたはず。
中平康監督、原作・脚本は現在の東京都知事の石原慎太郎。
出演は、石原慎太郎の弟で石原裕次郎、後に石原裕次郎の妻になる北原三枝、当時16歳の津川雅彦、岡田真澄、深見泰三、藤代鮎子
【太陽の季節】姉妹版として制作された石原裕次郎の初主演作。
何不自由のない奔放な生活を送る太陽族と呼ばれる裕福な不良青年たちの破滅的な青春を描く。
どこか満たされない兄・夏久。夏久を慕う真面目な弟・春次。
二人は、ひとりの美しい女性をめぐって破滅へと向かっていく。
中平康監督のスピーディーで絶妙なカッティングを駆使した映像は、当時、批評家だったフランソワ・トリュフォー監督も絶賛。
フランスのヌーベルバーグにも影響を与えた名作。
映画を見る際、私は白黒でも見慣れていますが、この映画だけは、カラーで見たかった、撮って欲しかったと思います。
カラー作品だったなら、同じく夏の海が舞台となるアラン・ドロンの【太陽がいっぱい】のように、現代の若者達にも印象の深い作品として、もっと親しみを持って迎えられることでしょう。
逗子や鎌倉、横浜など作品中に頻繁に出てくる地名、地域の距離間は、横浜に生まれ育ち、学生時代から鎌倉や逗子、葉山などの海に通い慣れた私にとってとても身近に感じられ、親しみが持てる作品なのです。(笑)
今日の画像は、横浜湘南地区が地元の人達にはお馴染、みんなが知ってる南葉山 秋谷にある「MARLOWE」のビーカー。
特製プリンを食べた後に、自宅で使っている人も多いのでは?(笑)
石原裕次郎さんのお墓が、私の父方と同じ宗派であり関係の深い曹洞宗にあり、私の住む横浜鶴見にある曹洞宗大本山の総持寺にあるというのも、昭和の時代の銀幕の大スターである石原裕次郎さんを身近に感じられる原因のひとつなのかも知れません。
日本人の家族のあり方や人間性、価値観や若者のライフスタイルが【人間の條件】の頃から【狂った果実】の時代、戦後僅か10年でどのように変化していったのか?
比べて見ると面白い気がします。
チャンネルNECOで観た映画【若者に夢あり】(1962年)〔おすすめ度★★★☆〕8/21・22放送では、少女時代の和泉雅子さんの可憐な姿にビックリ!(笑)
さて、20日の土曜日、私は新宿紀伊國屋画廊にて【少女マンガの世界】展と、初日の座談会を見てきました。
予想以上に良い展示会でしたので、ブログにも記事にして見ましたが、水野英子先生が座談会の中で
「当時は外国の風景など、たくさんの映画を見て記憶し、家に帰ってからマンガを描く参考にしました。」
とおっしゃっていました。
昭和の時代のマンガと映画には、密接な関係があったと私は考えております。
映画史の研究は、昭和の時代の漫画史研究にも役立ってくれるのです。
以前、『文藝春秋』(文藝春秋社)の記念号で、〔読者投票による「昭和の美女」ベスト50〕「*総票数7458(内訳:男性4808、女性2650」という企画がありましたね!
皆さんは、映画を観る際に、何をテーマに、何を基準に観る作品を選びますか?
好きな原作(小説や漫画)がドラマ化されたから?
好きな俳優さんが出ているから?
好きな監督さんの作品だから?
理由は人それぞれだと思われます。
そこで2011年8月は映画女優をテーマに、日本映画を楽しんで見ませんか?
木曜日は、NHK BSプレミアムで「邦画を彩った女優・選」
▽岸恵子さんと▽夏目雅子さんの番組を見ましたので、その内容から私なりに(笑)これからみたい映画を簡単にメモして見ました。
まずは「昭和の美女」8位に選ばれた「女優 岸惠子~私のままに」からおすすめの映画。
8月22日(月)NHKBSプレミアム
午後1時から
BSシネマに「おとうと」が(ニュープリント銀残し版)として登場!
映画【おとうと】〔市川崑監督、原作・幸田文、脚本・水木洋子、大映東京制作、1960年(昭和35年)、音楽・芥川也寸志〕出演・岸惠子、川口浩、田中絹代、森雅之、岸田今日子、仲谷昇
幸田文の原作を、市川崑監督が映画化した文芸映画の秀作。
書斎に籠もりきりの作家の父と、後妻で病床にあることから、ひがみっぽい母。
暗い家庭の中で家事を切り盛りする勝気な姉は、両親への不満から不良化していく弟をかばって愛情を注ぐが、ある日、弟は結核で倒れてしまう。
撮影の宮川一夫が「銀残し」という映像表現を開発した記念碑的作品で、その意図を忠実に再現した現像フィルムから新たにテレシネしたものを放送する。
〔おすすめ度は★★★★★満点!〕
岸惠子さんは、映画【君の名は】の大ヒットでメロドラマ女優と呼ばれた。
スカパー〔衛星劇場〕にて
【君の名は】(1953年)第一部
8/2・13・22
【君の名は】(1953年)第二部
8/9・13・23
【君の名は】(1954年)第三部
8/13・16・24
が放送されてます。
映画【女の園】木下惠介。
日活の復活、撮影再開に対して対抗したのが五社協定(松竹・東宝・東映・大映・新東宝)。
アプレガールと呼ばれた岸惠子(松竹)と行動を共にしたのが久我美子()と有馬稲子()の「にんじんくらぶ」
映画【東京物語】撮影終了後、次に小津安二郎監督が注目した女優が岸惠子さん。
映画【早春】(小津安二郎監督、松竹、昭和31年)で池部良さんと共演。
続く映画【東京暮色】も岸惠子主演で撮影する予定だった。
ところが映画【忘れ得ぬ慕情】で〔映画【美女と野獣】で知られる〕俳優・ジャン・マレーと共演。
その時の監督、イブ・シァンピ監督と結婚することになりますが・・・。
映画【雪国】(監督・豊田四郎、東宝、昭和32年4月28日クランクアップ)が岸惠子さんの女優としての転機になります。
岸惠子さんにとって憧れの川端文学。
池部良さんとは、映画【早春】以来の共演。
けれども撮影はNGの連続や、結婚報道のため、一ヶ月半の撮影予定が遅れに遅れ、六ヶ月に。
撮影終了後、岸惠子さんは結婚のため、4月30日に渡仏します。
そして復帰第三作となる映画が【おとうと】(原作・幸田文、昭和35年、大映)だった。
「私の中の女優としての本質を見極めてくれたのが小津安二郎監督なら、女優として目覚めさせてくれたのが市川崑監督です。」(岸惠子・談)
市川崑監督、岸惠子コンビの最終作となった映画【かあちゃん】。
「あれは【おとうと】元の続き。」(岸惠子・談)
山田洋次監督は、岸惠子さんを【寅さん】映画のマドンナに、そして映画【たそがれ清兵衛】〔おすすめ度★★★★★満点です!〕ではナレーション、そしてラストシーンに登場させました。
続いて「昭和の美女」4位に選ばれた「女優 夏目雅子~笑顔に秘められた執念」とは?
【鬼龍院花子の生涯】(五社英雄監督、東映、1982年公開)〔私のおすすめ度は★★★★★〕は京都で撮影。
主役の松恵を演じた主演の夏目雅子さんは23歳での大抜擢!
名ゼリフ「なめたら、なめたらいかんぜよ!」は、最初台本にはなかった。
「淑女、賢女、悪女、毒婦」を演じられる大女優になるだろう。(五社英雄・談)
カネボウのCMで話題となったようだが、私の記憶では、テレビドラマ【西遊記】の三蔵法師役から印象に残っている。
【魚影の群れ】(監督・相米慎二、脚本・田中陽造、1983年、松竹)
緒形拳さんは父親役。
夫役は、佐藤浩市。
漁師町、大間で撮影。
私は、大間のマグロを食べに行くツアーで、添乗員として訪れたことがあるのだが、この映画はまだ見ていなかったことが悔やまれる。
大間を訪れる前に映画を観ていたのなら、もっと印象深い旅行となっていたことだろうに・・・。
【瀬戸内少年野球団】(篠田正浩監督、原作・阿久悠)〔私のおすすめ度は★★★★★〕舞台は淡路島。
スカパー〔日本映画専門チャンネル〕にて
8/2・15・21放送。
終戦を迎えた少年少女の暮らしの変化を考える際に、【瀬戸内少年野球団】と映画【少年時代】(同じく篠田正浩監督)〔私のおすすめ度は★★★★★満点です!〕は重要な映画だと私は考えています。
さて、注目の吉永小百合さんは、「昭和の美女」堂々のベスト1位。
スカパー〔チャンネルNECO〕では「コクリコ坂から」×日活青春映画特集と題して吉永小百合さん主演の青春映画【青い山脈】と【赤い蕾と白い花】と【風と樹と空と】を放送しています。
吉永小百合さん主演の【青い山脈】を観たのは、高校生の頃以来でした。(笑)
高校生の年頃に、生徒視点で観た頃の印象と、今では父兄世代になってしまったオジサンからの視点では、印象がまるで違って見えますね!
【青い山脈】
〔おすすめ度★★★★☆〕8/6・8・18・26・31
【赤い蕾と白い花】
〔おすすめ度★★★☆〕
8/3・6・16・24
【風と樹と空と】
〔おすすめ度★★★☆〕
8/1・6・17・25・30
そして、高峰秀子さんは若尾文子さん共々「昭和の美女」6位に選ばれました。
今朝は「昭和の美女」10位に選ばれた田中絹代さんと高峰秀子さん共演の小津安二郎監督の映画【宗方姉妹】を〔日本映画専門チャンネル〕で見てました。
【宗方姉妹】(監督・小津安二郎、脚本・野田高悟、小津安二郎、原作・大仏次郎、1950年、松竹白黒)出演・田中絹代、高峰秀子、上原謙、高杉早苗、笠智衆
恋をあきらめて不幸な結婚生活に甘んじる古風な姉と、そんな姉を批判する現代的な妹の生き方を対比させて描く。
8/1・19・24
〔おすすめ度★★★☆〕
脚本を担当した野田高悟先生は、我が師匠、石森史郎先生が尊敬する脚本家であり、師匠である。
小津安二郎監督作品では、多くの脚本を手掛けている。
映画【東京物語】もそのひとつ。
映画を観る際に、脚本家にこだわって作品を選んで観るのも良いかも知れませんね!(笑)
映画【名もなく貧しく美しく】(監督・松山善三、1961年・白黒130分)
出演・小林桂樹、高峰秀子、島津雅彦、王田秀夫、原泉
8/2・4・8・20・30
〔私好みの作品で、おすすめ度 ★★★★★満点です!〕
耳が不自由な夫婦が終戦前後の困難な時代を、貧しても心正しく生きる姿を描く。
夫婦が手話で交わす会話の内容が字幕表示される。
監督の松山善三さんは、高峰秀子さんの夫であり、この作品が第1回監督作品でもある。
戦中戦後を生きるある聾唖者夫婦の姿を感動的に描いた名作。
加山雄三がワンシーンだけ出てきます。
私が松山善三さんの名前を初めて意識したのは、映画【その人は昔】を、私が大好きな漫画家であるながやす巧先生が漫画化した単行本を入手した時から。
梶原一騎先生原作の【愛と誠】の大ファンである私は、作画をされた漫画家ながやす巧先生の作品も当然収集しています。
このように、漫画と映画の関係はとても密接なのです。
そして、松山善三さんは映画【人間の條件】の脚本も小林正樹監督と一緒に手掛けているのです。
今回、初めて映画【人間の條件】をラストシーンまで観ましたが、私のおすすめ度は★★★★★満点です!
第6部では、高峰秀子さんや、笠智衆さんも出演されてましたね!
毎回豪華な俳優陣の演技が魅力的でした。
今日も、まだまだ下書きレベルの文章です。
原稿料をもらって書く文章と違い、ネットで無料で公開している文章なので、よろしくです。(笑)
近日中に第四稿も更新します。
じゃあ、またね!(笑)
【漫画の匠】
http://www.manganotakumi.com
よろしくです。
先週は、仲代達矢さん主演の映画【人間の條件】(1959年~1961年)〔NHK BSプレミアムにて月曜日・第一部~土曜日・第六部まで一挙放送〕をメインに映画を楽しんでいました。
昨夜のBSシネマ
山田洋次監督が選んだ日本の名作100本~家族編~は、【狂った果実】(1956年日活)〔私のおすすめ度は★★★★〕でしたね!
映画と同名で石原裕次郎さんが歌う【狂った果実】は、私の好きな裕次郎さんの歌のひとつですが、確か映画公開時には曲のみで後から歌詞が付けられて発表されたはず。
中平康監督、原作・脚本は現在の東京都知事の石原慎太郎。
出演は、石原慎太郎の弟で石原裕次郎、後に石原裕次郎の妻になる北原三枝、当時16歳の津川雅彦、岡田真澄、深見泰三、藤代鮎子
【太陽の季節】姉妹版として制作された石原裕次郎の初主演作。
何不自由のない奔放な生活を送る太陽族と呼ばれる裕福な不良青年たちの破滅的な青春を描く。
どこか満たされない兄・夏久。夏久を慕う真面目な弟・春次。
二人は、ひとりの美しい女性をめぐって破滅へと向かっていく。
中平康監督のスピーディーで絶妙なカッティングを駆使した映像は、当時、批評家だったフランソワ・トリュフォー監督も絶賛。
フランスのヌーベルバーグにも影響を与えた名作。
映画を見る際、私は白黒でも見慣れていますが、この映画だけは、カラーで見たかった、撮って欲しかったと思います。
カラー作品だったなら、同じく夏の海が舞台となるアラン・ドロンの【太陽がいっぱい】のように、現代の若者達にも印象の深い作品として、もっと親しみを持って迎えられることでしょう。
逗子や鎌倉、横浜など作品中に頻繁に出てくる地名、地域の距離間は、横浜に生まれ育ち、学生時代から鎌倉や逗子、葉山などの海に通い慣れた私にとってとても身近に感じられ、親しみが持てる作品なのです。(笑)
今日の画像は、横浜湘南地区が地元の人達にはお馴染、みんなが知ってる南葉山 秋谷にある「MARLOWE」のビーカー。
特製プリンを食べた後に、自宅で使っている人も多いのでは?(笑)
石原裕次郎さんのお墓が、私の父方と同じ宗派であり関係の深い曹洞宗にあり、私の住む横浜鶴見にある曹洞宗大本山の総持寺にあるというのも、昭和の時代の銀幕の大スターである石原裕次郎さんを身近に感じられる原因のひとつなのかも知れません。
日本人の家族のあり方や人間性、価値観や若者のライフスタイルが【人間の條件】の頃から【狂った果実】の時代、戦後僅か10年でどのように変化していったのか?
比べて見ると面白い気がします。
チャンネルNECOで観た映画【若者に夢あり】(1962年)〔おすすめ度★★★☆〕8/21・22放送では、少女時代の和泉雅子さんの可憐な姿にビックリ!(笑)
さて、20日の土曜日、私は新宿紀伊國屋画廊にて【少女マンガの世界】展と、初日の座談会を見てきました。
予想以上に良い展示会でしたので、ブログにも記事にして見ましたが、水野英子先生が座談会の中で
「当時は外国の風景など、たくさんの映画を見て記憶し、家に帰ってからマンガを描く参考にしました。」
とおっしゃっていました。
昭和の時代のマンガと映画には、密接な関係があったと私は考えております。
映画史の研究は、昭和の時代の漫画史研究にも役立ってくれるのです。
以前、『文藝春秋』(文藝春秋社)の記念号で、〔読者投票による「昭和の美女」ベスト50〕「*総票数7458(内訳:男性4808、女性2650」という企画がありましたね!
皆さんは、映画を観る際に、何をテーマに、何を基準に観る作品を選びますか?
好きな原作(小説や漫画)がドラマ化されたから?
好きな俳優さんが出ているから?
好きな監督さんの作品だから?
理由は人それぞれだと思われます。
そこで2011年8月は映画女優をテーマに、日本映画を楽しんで見ませんか?
木曜日は、NHK BSプレミアムで「邦画を彩った女優・選」
▽岸恵子さんと▽夏目雅子さんの番組を見ましたので、その内容から私なりに(笑)これからみたい映画を簡単にメモして見ました。
まずは「昭和の美女」8位に選ばれた「女優 岸惠子~私のままに」からおすすめの映画。
8月22日(月)NHKBSプレミアム
午後1時から
BSシネマに「おとうと」が(ニュープリント銀残し版)として登場!
映画【おとうと】〔市川崑監督、原作・幸田文、脚本・水木洋子、大映東京制作、1960年(昭和35年)、音楽・芥川也寸志〕出演・岸惠子、川口浩、田中絹代、森雅之、岸田今日子、仲谷昇
幸田文の原作を、市川崑監督が映画化した文芸映画の秀作。
書斎に籠もりきりの作家の父と、後妻で病床にあることから、ひがみっぽい母。
暗い家庭の中で家事を切り盛りする勝気な姉は、両親への不満から不良化していく弟をかばって愛情を注ぐが、ある日、弟は結核で倒れてしまう。
撮影の宮川一夫が「銀残し」という映像表現を開発した記念碑的作品で、その意図を忠実に再現した現像フィルムから新たにテレシネしたものを放送する。
〔おすすめ度は★★★★★満点!〕
岸惠子さんは、映画【君の名は】の大ヒットでメロドラマ女優と呼ばれた。
スカパー〔衛星劇場〕にて
【君の名は】(1953年)第一部
8/2・13・22
【君の名は】(1953年)第二部
8/9・13・23
【君の名は】(1954年)第三部
8/13・16・24
が放送されてます。
映画【女の園】木下惠介。
日活の復活、撮影再開に対して対抗したのが五社協定(松竹・東宝・東映・大映・新東宝)。
アプレガールと呼ばれた岸惠子(松竹)と行動を共にしたのが久我美子()と有馬稲子()の「にんじんくらぶ」
映画【東京物語】撮影終了後、次に小津安二郎監督が注目した女優が岸惠子さん。
映画【早春】(小津安二郎監督、松竹、昭和31年)で池部良さんと共演。
続く映画【東京暮色】も岸惠子主演で撮影する予定だった。
ところが映画【忘れ得ぬ慕情】で〔映画【美女と野獣】で知られる〕俳優・ジャン・マレーと共演。
その時の監督、イブ・シァンピ監督と結婚することになりますが・・・。
映画【雪国】(監督・豊田四郎、東宝、昭和32年4月28日クランクアップ)が岸惠子さんの女優としての転機になります。
岸惠子さんにとって憧れの川端文学。
池部良さんとは、映画【早春】以来の共演。
けれども撮影はNGの連続や、結婚報道のため、一ヶ月半の撮影予定が遅れに遅れ、六ヶ月に。
撮影終了後、岸惠子さんは結婚のため、4月30日に渡仏します。
そして復帰第三作となる映画が【おとうと】(原作・幸田文、昭和35年、大映)だった。
「私の中の女優としての本質を見極めてくれたのが小津安二郎監督なら、女優として目覚めさせてくれたのが市川崑監督です。」(岸惠子・談)
市川崑監督、岸惠子コンビの最終作となった映画【かあちゃん】。
「あれは【おとうと】元の続き。」(岸惠子・談)
山田洋次監督は、岸惠子さんを【寅さん】映画のマドンナに、そして映画【たそがれ清兵衛】〔おすすめ度★★★★★満点です!〕ではナレーション、そしてラストシーンに登場させました。
続いて「昭和の美女」4位に選ばれた「女優 夏目雅子~笑顔に秘められた執念」とは?
【鬼龍院花子の生涯】(五社英雄監督、東映、1982年公開)〔私のおすすめ度は★★★★★〕は京都で撮影。
主役の松恵を演じた主演の夏目雅子さんは23歳での大抜擢!
名ゼリフ「なめたら、なめたらいかんぜよ!」は、最初台本にはなかった。
「淑女、賢女、悪女、毒婦」を演じられる大女優になるだろう。(五社英雄・談)
カネボウのCMで話題となったようだが、私の記憶では、テレビドラマ【西遊記】の三蔵法師役から印象に残っている。
【魚影の群れ】(監督・相米慎二、脚本・田中陽造、1983年、松竹)
緒形拳さんは父親役。
夫役は、佐藤浩市。
漁師町、大間で撮影。
私は、大間のマグロを食べに行くツアーで、添乗員として訪れたことがあるのだが、この映画はまだ見ていなかったことが悔やまれる。
大間を訪れる前に映画を観ていたのなら、もっと印象深い旅行となっていたことだろうに・・・。
【瀬戸内少年野球団】(篠田正浩監督、原作・阿久悠)〔私のおすすめ度は★★★★★〕舞台は淡路島。
スカパー〔日本映画専門チャンネル〕にて
8/2・15・21放送。
終戦を迎えた少年少女の暮らしの変化を考える際に、【瀬戸内少年野球団】と映画【少年時代】(同じく篠田正浩監督)〔私のおすすめ度は★★★★★満点です!〕は重要な映画だと私は考えています。
さて、注目の吉永小百合さんは、「昭和の美女」堂々のベスト1位。
スカパー〔チャンネルNECO〕では「コクリコ坂から」×日活青春映画特集と題して吉永小百合さん主演の青春映画【青い山脈】と【赤い蕾と白い花】と【風と樹と空と】を放送しています。
吉永小百合さん主演の【青い山脈】を観たのは、高校生の頃以来でした。(笑)
高校生の年頃に、生徒視点で観た頃の印象と、今では父兄世代になってしまったオジサンからの視点では、印象がまるで違って見えますね!
【青い山脈】
〔おすすめ度★★★★☆〕8/6・8・18・26・31
【赤い蕾と白い花】
〔おすすめ度★★★☆〕
8/3・6・16・24
【風と樹と空と】
〔おすすめ度★★★☆〕
8/1・6・17・25・30
そして、高峰秀子さんは若尾文子さん共々「昭和の美女」6位に選ばれました。
今朝は「昭和の美女」10位に選ばれた田中絹代さんと高峰秀子さん共演の小津安二郎監督の映画【宗方姉妹】を〔日本映画専門チャンネル〕で見てました。
【宗方姉妹】(監督・小津安二郎、脚本・野田高悟、小津安二郎、原作・大仏次郎、1950年、松竹白黒)出演・田中絹代、高峰秀子、上原謙、高杉早苗、笠智衆
恋をあきらめて不幸な結婚生活に甘んじる古風な姉と、そんな姉を批判する現代的な妹の生き方を対比させて描く。
8/1・19・24
〔おすすめ度★★★☆〕
脚本を担当した野田高悟先生は、我が師匠、石森史郎先生が尊敬する脚本家であり、師匠である。
小津安二郎監督作品では、多くの脚本を手掛けている。
映画【東京物語】もそのひとつ。
映画を観る際に、脚本家にこだわって作品を選んで観るのも良いかも知れませんね!(笑)
映画【名もなく貧しく美しく】(監督・松山善三、1961年・白黒130分)
出演・小林桂樹、高峰秀子、島津雅彦、王田秀夫、原泉
8/2・4・8・20・30
〔私好みの作品で、おすすめ度 ★★★★★満点です!〕
耳が不自由な夫婦が終戦前後の困難な時代を、貧しても心正しく生きる姿を描く。
夫婦が手話で交わす会話の内容が字幕表示される。
監督の松山善三さんは、高峰秀子さんの夫であり、この作品が第1回監督作品でもある。
戦中戦後を生きるある聾唖者夫婦の姿を感動的に描いた名作。
加山雄三がワンシーンだけ出てきます。
私が松山善三さんの名前を初めて意識したのは、映画【その人は昔】を、私が大好きな漫画家であるながやす巧先生が漫画化した単行本を入手した時から。
梶原一騎先生原作の【愛と誠】の大ファンである私は、作画をされた漫画家ながやす巧先生の作品も当然収集しています。
このように、漫画と映画の関係はとても密接なのです。
そして、松山善三さんは映画【人間の條件】の脚本も小林正樹監督と一緒に手掛けているのです。
今回、初めて映画【人間の條件】をラストシーンまで観ましたが、私のおすすめ度は★★★★★満点です!
第6部では、高峰秀子さんや、笠智衆さんも出演されてましたね!
毎回豪華な俳優陣の演技が魅力的でした。
今日も、まだまだ下書きレベルの文章です。
原稿料をもらって書く文章と違い、ネットで無料で公開している文章なので、よろしくです。(笑)
近日中に第四稿も更新します。
じゃあ、またね!(笑)