私が店長をしているショッピングサイトがあります。
【漫画の匠】
http://www.manganotakumi.com
よろしくです。
今日は、岡本太郎の生誕百年の誕生日ですね!
NHKでも昼の二時から【土スタ】で「芸術は爆発!岡本太郎ドラマの魅力 松尾スズキ」と、午後九時から岡本太郎生誕百年「TAROの塔」(新番組)(NHK=後9・00)が始まりました。
読売新聞の首都圏番組欄のドラマ紹介では、次のように書かれていた。
芸術の聖家族といわれた、岡本太郎(松尾スズキ)一家の家族模様を軸に「太陽の塔」を創るまでの太郎の戦いの軌跡を描く。
作・大森寿美男、演出・椰川善郎、福井充広。
1967年(昭和42年)。
「大阪万博」の開催を控え人類の進歩と調和というテーマを具現化するプロデューサーとして、太郎に白羽の矢が立つ。
午後三時に横浜の事務所でアポがあるため、土スタを途中まで見ながら遅めの昼食を自宅で済ませた私は、電波が悪いため映像が最悪の状態で「TAROの塔」を見ることになる。
声で松尾スズキ 常盤貴子 西田敏行 寺島しのぶなど出演者をやっと判別出来る状態なのだが・・・。
このドラマ、やはり面白そうだ。(笑)
今日の画像は、千曲秀版社から1979年に出された【母の手紙】の貴重なサイン本である。
1940年に婦女界社から出されたこの本は、1950年に月曜書房、1979年に千曲秀版社と版元を変えて出版され続けた後、1980年に講談社から出された「岡本太郎著作集」の第7巻に収録。
1993年に再度チクマ秀版社から発売されたのだが、版元のチクマ秀版社は倒産のため、今はない。(涙)
この本が私の手元にあるのには、ひとつのドラマがある。
印刷会社から始まった千曲秀版社は、細々と良書を出し続けていた。
けれども活字本の出版不況のため、売れる本として漫画の出版に着手。
坂口尚や安彦良和などの漫画本を発行し好成績を治めていた。
そんなチクマ秀版社が私に昭和の名作漫画のアーカイブを作りたいとの打診があり、私はチクマ秀版社を訪ねることになる。
チクマ秀版社の社屋を見て私は絶句した。
どうみても古い二階建て民家に毛が生えた程度の建物で、出版社の体は成していないのだ。
一階は倉庫、二階が編集部となる。
今にも潰れそうなこの会社が発行している書籍のリストに岡本太郎の著作が複数あることに私は感動を覚えていると、経理兼事務を取り仕切る定年退職寸前という妙齢の鈴木さんが
「本間さん、この本をあげるわ。」
と、このサイン本を私にくださったのだ。
このサイン本は、再版の際に10冊ほど岡本太郎先生から直接鈴木さんがサインを入れてもらっておいた本であり、何か特別のことがあった時のためにとっておいた物とのこと。
その貴重な一冊を私にくださって、倒産寸前の会社再建のために力を貸して欲しいと頼まれたのだ。
私は、意気に感じ
「判りました。
チクマ秀版社発展のため、全力で頑張ります。
けれども、ひとつだけ条件があります。
私がお願いする先生方の名作漫画は、直ぐには大ベストセラーになるとは限りません。
少なくとも、5年間は会社を維持しておいていただけさえすれば、必ずやチクマ秀版社を発展させて見せますから。」
と、発言したのである。
チクマ秀版社が倒産した直後、皮肉にも少女漫画の再評価が高まり始めた。
翌春に川崎市市民ミュージアムから巡回展示が始まった【少女まんがパワー展】のチラシにも使われた水野英子先生の【ハニーハニーのすてきな冒険】(2006年7月発売)は直ぐに完売となり、現在は入手困難なプレミア本となっている。
水木しげる先生の貸本版
【河童の三平】
は、昨年の水木しげる先生大ブームの際には、驚異的なプレミア価格がついていたほど。
直ぐに小学館クリエィティブから装丁を変え出版されたが、販売は今も絶好調とのこと。
私との約束通りチクマ秀版社が5年間持ち堪えてさえくれたらとこの本を見ると心が痛むのである。(涙)
【漫画の匠】
http://www.manganotakumi.com
よろしくです。
今日は、岡本太郎の生誕百年の誕生日ですね!
NHKでも昼の二時から【土スタ】で「芸術は爆発!岡本太郎ドラマの魅力 松尾スズキ」と、午後九時から岡本太郎生誕百年「TAROの塔」(新番組)(NHK=後9・00)が始まりました。
読売新聞の首都圏番組欄のドラマ紹介では、次のように書かれていた。
芸術の聖家族といわれた、岡本太郎(松尾スズキ)一家の家族模様を軸に「太陽の塔」を創るまでの太郎の戦いの軌跡を描く。
作・大森寿美男、演出・椰川善郎、福井充広。
1967年(昭和42年)。
「大阪万博」の開催を控え人類の進歩と調和というテーマを具現化するプロデューサーとして、太郎に白羽の矢が立つ。
午後三時に横浜の事務所でアポがあるため、土スタを途中まで見ながら遅めの昼食を自宅で済ませた私は、電波が悪いため映像が最悪の状態で「TAROの塔」を見ることになる。
声で松尾スズキ 常盤貴子 西田敏行 寺島しのぶなど出演者をやっと判別出来る状態なのだが・・・。
このドラマ、やはり面白そうだ。(笑)
今日の画像は、千曲秀版社から1979年に出された【母の手紙】の貴重なサイン本である。
1940年に婦女界社から出されたこの本は、1950年に月曜書房、1979年に千曲秀版社と版元を変えて出版され続けた後、1980年に講談社から出された「岡本太郎著作集」の第7巻に収録。
1993年に再度チクマ秀版社から発売されたのだが、版元のチクマ秀版社は倒産のため、今はない。(涙)
この本が私の手元にあるのには、ひとつのドラマがある。
印刷会社から始まった千曲秀版社は、細々と良書を出し続けていた。
けれども活字本の出版不況のため、売れる本として漫画の出版に着手。
坂口尚や安彦良和などの漫画本を発行し好成績を治めていた。
そんなチクマ秀版社が私に昭和の名作漫画のアーカイブを作りたいとの打診があり、私はチクマ秀版社を訪ねることになる。
チクマ秀版社の社屋を見て私は絶句した。
どうみても古い二階建て民家に毛が生えた程度の建物で、出版社の体は成していないのだ。
一階は倉庫、二階が編集部となる。
今にも潰れそうなこの会社が発行している書籍のリストに岡本太郎の著作が複数あることに私は感動を覚えていると、経理兼事務を取り仕切る定年退職寸前という妙齢の鈴木さんが
「本間さん、この本をあげるわ。」
と、このサイン本を私にくださったのだ。
このサイン本は、再版の際に10冊ほど岡本太郎先生から直接鈴木さんがサインを入れてもらっておいた本であり、何か特別のことがあった時のためにとっておいた物とのこと。
その貴重な一冊を私にくださって、倒産寸前の会社再建のために力を貸して欲しいと頼まれたのだ。
私は、意気に感じ
「判りました。
チクマ秀版社発展のため、全力で頑張ります。
けれども、ひとつだけ条件があります。
私がお願いする先生方の名作漫画は、直ぐには大ベストセラーになるとは限りません。
少なくとも、5年間は会社を維持しておいていただけさえすれば、必ずやチクマ秀版社を発展させて見せますから。」
と、発言したのである。
チクマ秀版社が倒産した直後、皮肉にも少女漫画の再評価が高まり始めた。
翌春に川崎市市民ミュージアムから巡回展示が始まった【少女まんがパワー展】のチラシにも使われた水野英子先生の【ハニーハニーのすてきな冒険】(2006年7月発売)は直ぐに完売となり、現在は入手困難なプレミア本となっている。
水木しげる先生の貸本版
【河童の三平】
は、昨年の水木しげる先生大ブームの際には、驚異的なプレミア価格がついていたほど。
直ぐに小学館クリエィティブから装丁を変え出版されたが、販売は今も絶好調とのこと。
私との約束通りチクマ秀版社が5年間持ち堪えてさえくれたらとこの本を見ると心が痛むのである。(涙)
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