198万PV達成!漫画史研究家・本間正幸監修【少年画報大全】(少年画報社・現在三刷)更新復活

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追悼・アンパンマン・やなせたかし先生の訃報と【千夜一夜物語】

2013-10-29 23:45:52 | 2001年夏「少年画報大全」(少年画報社)監修者への道
先日は、アンパンマンの作者である、やなせたかし先生の訃報に際して思わず本音を呟いてしまった。
NHKBSでも、10月24日(木)に、やなせたかし先生夫妻の人生をドラマ化した「忘れないで夢を~漫画家やなせたかしと妻・暢(のぶ)~」(2013年1月12日初放送)の再放送があった。
社団法人日本漫画家協会の前理事長、会長として、日本の漫画界発展のために私財を投じて尽力され続けていたことは、一般的にはあまり知られてはいないし、本人も結して公言などしていない。
そんなやなせ先生の善意を悪用していた偽善者が、私が知るだけでも一部いたのだ。
そのような偽善者は、これからの人生において天の裁きを受けるようになるのではないか?
いや、もう既に天からの罰は、様々な形で受けていることだろう。
やなせ先生の遺志を嗣ぐような人物が、協会からも出てくればいいのだが・・・。

さて、今日の画像は、やなせたかし先生とも関係のあるアニメ映画【千夜一夜物語】のパンフレットなど。
昨年、撮ったものだ。
私の世代では、やなせ先生作品との接点は非常に少ない。
【手のひらを太陽に】と、アニメ【のらくろ】の主題歌「しっぽはぐぐんと」の作詞家、詩とメルヘンの人としてのイメージが私には強い。
映画【千夜一夜物語】も、公開時は子供だったので観てはいないので思い入れは少ない。
パンフレットは、アニメ史研究家として、大好きな虫プロ作品の基礎資料として集めたのに過ぎない。
94歳は大往生であり、天寿を全うしたのだが、その生涯は常に悲劇性を伴っていたような気がする。
やなせたかし先生の作品、そのお人柄を本当に心から追悼するのであれば、これからでもいい、アンパンマン以外の作品でも、やなせ先生作品を一つでも多く集めて読んで欲しい。
弥生美術館での展示など、やなせ先生の姿は、会場の片隅から何度もお見掛けしたし、2002年の横浜や、2006年の京都のマンガサミットなどにも参加させてもらったが、一漫画史研究家に過ぎない私とやなせ先生では立場が違いすぎるため、一、二度直接話をさせてもらったり、一、二度年賀状の返事をもらっただけだ。
やなせたかし先生に直接インタビューしたことのある所縁の研究者や、子供の頃からの純粋なファンの多くが、その生涯について熱い思いを語ってくれることを願わずにはいられない。
世代的にも、縁も薄いため、漫画史研究家である私としては、やなせたかし先生の作品研究だけは、他の評論家の手に委ねてみたいと思う。
人生の大切な時間は限られている。
手塚治虫先生や、梶原一騎先生、水木しげる先生、つげ義春先生、上田としこ先生、水野英子先生、今村洋子先生、わたなべまさこ先生、牧美也子先生、萩尾望都先生、竹宮恵子先生、桑田次郎先生、モンキー・パンチ先生、吉田竜夫先生、望月三起也先生、望月あきら先生、石井いさみ先生、ながやす巧先生、本宮ひろし先生、赤塚不二夫先生、藤子不二雄先生、横山光輝先生、石森章太郎先生、鈴木伸一先生、楳図かずお先生、田河水泡先生、島田啓三先生、塩田英二郎先生、横山隆一先生、川崎のぼる先生、森田拳次先生、ジョージ秋山先生、永井豪先生、河島光広先生、つのだじろう先生、東浦美津夫先生、永島慎二先生、横井福次郎先生、井上一雄先生、福井英一先生、武内つなよし先生、寺田ヒロオ先生、関谷ひさし先生、堀江卓先生、倉金章介先生、原一司先生、石川球太先生、松本零士先生・・・、私が子供である昭和時代に大好きな漫画作品を発表され活躍された先生方、その研究にこそ集中していきたいのだ。(*´∀`)♪


漫画史&アニメーション史研究家

本間正幸
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