【週間ゲーム販売本数】グランナイツヒストリーが好発進、デベロッパーとして存在感を増すヴァニラウェア

2011年09月10日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数やゲーム市場を追いかける記事の第18回。
シンプルで分かりやすくがモットー。なんとなくゲーム市場を分かった感じになれるゾ!

→コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。


■オリジナルタイトル「グランナイツヒストリー」が首位、高消化率で品切れ相次ぐ

今週はPSP「グランナイツヒストリー」(6.5万本)が首位。続編ではないオリジナルタイトルということで
流通としても需要が読みにくく、需給が一致せずに、初週の消化率は9割超で品切れが相次いでいるとのこと。


■着実に実績を積むデベロッパー「ヴァニラウェア」、将来的なパブリッシャー進出もあるか

オリジナルタイトルながら好発進となった理由のひとつは、本作の開発元(デベロッパー)が
「オーディンスフィア」等で実績のある「ヴァニラウェア」だったことだろう。
ヴァニラウェアは、「プリンセスクラウン」や「ファンタジーアース」などに関わった神谷盛治氏が設立した会社。

ここでヴァニラウェア開発タイトルの実績を見てみる。



ハードのユーザー層の違いからか、前作「朧村正」ではいったん減少したものの(Wiiでは大健闘といえる)
「グランナイツヒストリー」は、PS2「オーディンスフィア」と同程度の出足を記録しており
発売元(パブリッシャー)が変わっても、多くのヴァニラウェアファンがついてきていることが伺える。

さらに、今週発売のファミ通に、パブリッシャーに進出したイメージエポックの
販売データが掲載されていたので転載してみる。


イメージエポックのデベロッパーとしての実績も、やはりパブリッシャーやソフト内容により上下はあるものの
昨年発売のPSP「ラストランカー」が、DS「セブンスドラゴン」と同程度となる10万本強の実績を見せていた。
これもデベロッパーのイメージエポックにファンが定着してきているからではなかろうか。

そして注目なのが、パブリッシャーとして発売した「最後の約束の物語」や「ブラックロックシューター」が
デベロッパーとして開発したソフトと同程度の10万本前後の実績となっていること。
(ブラックロックシューターは初週のみの実績で、累計は13~15万本程度になると思われます)

ヴァニラウェアも、今後デベロッパーとして実績を積み、固定ファンを増やしていけば
イメージエポックのように、パブリッシャーとしてデビューし、成功を収めるチャンスがあるのかもしれない。


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