【FF零式】ファイナルファンタジー零式、ダウンロード版が同時発売へ PS VITAを見据えた布石か

2011年09月12日 | 団長は断腸の思い
PSP「ファイナルファンタジー零式」が、発売まで後一月半と迫る中、急きょダウンロード版の同時発売が決定。
価格はパッケージ版が定価7,700円に対し、ダウンロード版が6,480円。家電量販店では定価の1割引き程度の
価格設定にしているところが多く、ポイント分を考えなければ、かなりリーズナブルな価格設定と言えそう。

→『ファイナルファンタジー零式』ダウンロード版が販売決定(ファミ通.com)

ダウンロード版も発売となると、当然ながらパッケージ版の販売本数は減ってしまう。
パッケージ版とダウンロード版が同時発売となった場合、ダウンロード版のシェアは5%程度だと言われてるけど
FF零式は出荷本数が初回だけで50万本規模とみられるだけに、5%でも数万本の単位になってしまう。

パッケージ版の生産調整も必要になってくるというのに、急きょダウンロード版の発売に踏み切った理由としては、
やはりPS VITAの存在が挙げられるだろう。

ご存じの通り、PS VITAはPSPのUMDソフトはプレイできないもののダウンロード版ソフトはプレイ可能。
つまりFF零式は、ダウンロード版発売によってPSP・PS VITAのマルチプラットフォームになったと言うこともできる。

PS VITAでPSPのダウンロード版ソフトがプレイ可能なんて、そんなこと何か月も前から分かってたことじゃないか。
うん、確かにそう。スクエニとしてもFF零式をUMD版で売り切ることを目指していたんだろう。しかしFF零式が
発売日を延期したこと、そしておそらくPS VITAの発売が予想より早かった可能性がありそう。

そしてTGSを控えて、PS VITAのローンチラインナップが注目される中、SCEとしては注目の大作・FF零式も
PS VITAでプレイ可能!とアピールしたいハズ。こういった大人の事情も合わさって
今回の判断になったのではなかろうか。

そして、今後に出るPSPソフトは、さらにPS VITAの存在を無視できなくなってくる。
メーカーとしても、今の成熟したPSP市場にソフトを送り込みながらも、PS VITAのローンチにソフトを提供し
プラットフォームの立ち上がりに自社の足場を築くことは重要。そう考えるとダウンロード版の発売は有効な手段。

TGSではPS VITAのローンチラインナップだけではなく、PSPのダウンロード版ソフトも
PS VITAの立ち上がりを占う上で注目されそうだ。


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