こんにちは。みちのく童話会スタッフのみどりネコです。
このたび、東北ふしぎ物語「Tのかまくら」を書かせていただきました。
「Tのかまくら」の創作秘話をタイトルのアルファベットにちなんで、イニシャルトークでお届けします。
みちのく童話会の心臓的スタッフOさんに「雪とかまくらについて書いてみない?」とアンソロジーのお誘いを受けたのは2022年の春のことでした。初めは、わたしに書けるのだろうか? わたしなんかが参加したらご迷惑になるのでは? と不安な気持ちでいっぱいでした。しかし、スタッフの皆さまとお会いしたり、ミーティングを重ねていくうちに不安は薄れ、こんなすごい作家さんたちがついているんだから大丈夫! という安心感で満たされていきました。
プロットをうまくまとめられない私に、「まずはみどりネコさんの好きなように書いてみたら?」といってくださったのが、田んぼのように広い心を持つHさんでした。お言葉に甘えて、好きなようにのびのびと書かせていただきました。
みちのく童話会のスタッフの皆さまには、アドバイスをいただいたり、ちょっと良く書けたところをほめていただいたり、ときには励ましていただいたり、ありがたいお言葉をたくさんいただきました。
(みちのく童話会のスタッフは、本当にびっくりするくらい優しくて温かいんですよ!)
「Tのかまくら」は雪まつりの日に主人公と友達がふしぎな体験をする物語です。
雪国生まれの私にとって、雪は友達であり、遊び道具でもありました。
しかし、かまくらは別格です。子どもだけでは、しゃがんで入るくらいの大きさのかまくらを作るのがやっとです。きれいな形をした大きなかまくらには憧れがありました。
雪まつりでは、かまくらの中に「おしずのかみさん」と呼ばれる「水神様」を祀り、かまくらの中で子どもたちが焼いたお餅や「あまえこ」(甘酒)をふるまいます。「あまえこ、のんでたんせ」は「甘酒をのんでください」という意味です。子どもたちの秋田弁を聞けるのもいいですね。
横手の雪まつりでは、かまくらの他に梵天(ぼんでん)奉納祭もお楽しみいただけます。詳細はこちらから→横手市観光協会https://www.yokotekamakura.com/event/3-4/?event=bonden
横手のかまくらに、ぜひ一度足を運んでみてください!(みどりネコ)