みなさま、こんにちは。みちのく童話会の吉田桃子です。
東北アンソロジー、前期に続き続編が無事出版されました。
今回は「こわい物語」の執筆プチ裏話です。
実は、わたしは「こわい話」は聞くのも書くのも苦手……! 担当になったときは、はて、困ったと思いました。
福島県にはこわい物語の題材になりそうな伝説は何個かありますが……みなさまによく知られている、二本松市の「安達ケ原の鬼婆」を取り上げました。
二本松市には「ふるさと村」といって、鬼婆をテーマにした施設もあります。小学生のころ行きましたが、鬼婆のからくり人形にギョッとした思い出が。今は鬼婆をコミカルにしたお土産や食堂のメニューもあるみたいですね。
この鬼婆物語……執筆のために改めて伝説を紐解いてみると、ご存知の方も多いと思うのですが、実はとてもせつない理由があって恐ろしい鬼婆になってしまったことがわかります。
なので、アンソロジーの物語も「最初はそんなつもりはなく、相手のことがたいせつだったからこそ……だったのに」ということをテーマに書こう! と思いました。鬼婆にどうからめたか、よかったら本を読んでみてくださいね♪(吉田桃子)