こんにちは。みちのく童話会スタッフ ちばるりこ です。
今回の東北物語シリーズは、なんと「こわい物語」。
実は、こわい系はあまり書いたことがありませんでした。(これが2作目)
でも、思い出しました。子どもの頃、こわいマンガが三度の飯より大好きだったのです。
歳がバレますが、特に楳図かずおさんのマンガです。「へび少女」は、こわいけれど続きを読まずにはいられませんでした。夜、眠れなくなったり、トイレに行けなくなったり……アルアルですね。
時代は変わりましたが、今の子どもたちもこわいお話が大好きですよね。
どうして、人はこわい話に心惹かれるんでしょう?
今回の執筆にあたりエピソードを紹介します。
<エピソード> 知らない家に入る? いや入らないでしょ!
「マヨイガの贈りもの」は『遠野物語』のマヨイガをテーマにしたお話です。
このテーマを選ぶにあたって、どうしても書きたいシーンがありました。それは、見知らぬ家に入るところです。マヨイガは幸福をもたらすので、それほどこわくないかもしれませんが、家の中で不思議なことにたくさん遭遇します。
そのとき、自分の中で疑問が生まれました。
今の子どもが、誰もいない家に入るでしょうか? 許可なく入れば、住居侵入罪(刑法130条)に問われます。また、小さな頃から不審者に気をつけるように言われてきたはずです。絶対に入らないと思いました。
そこで、善意あふれるおばあちゃんに登場してもらいました。このおばあちゃんに「今から畑に行くから、勝手にあがってお水を飲んでいいよ」と言われたことで、主人公が家へ入るきっかけを作ったのです。
おばあちゃんグッドジョブ!
みなさま 『東北こわい物語』6作 楽しんで読んでください。
トイレに行けなくなったらごめんなさい。_(._.)_