ベリーベリーdiary ~60代の可愛い暮らし~

素朴で可愛いものや自然 小旅行が大好き。
60代の心ときめく可愛い暮らしを目指します。

還暦の奈良修学旅行2 ~興福寺と東大寺~

2023-06-16 21:40:49 | 旅行

 みなさん こんばんは。

前回の続き  還暦の奈良修学旅行です。

奈良に着いたとたん 眼にはいってくるのは

悠々と奈良の街の中を歩く 鹿たちの姿です。

奈良は世界でも数少ない 人間と野生動物の鹿が共存する地です。

春日大社創建の時 鹿島神宮の祭神が白い鹿に乗ってやってきたという伝説から

「神様の使い」として大切にされてきました。

国の天然記念物にも指定され 世界上の人々から愛されています。

3歳のオスの鹿。立派なつのですね。

 

 近鉄奈良駅からすぐの 興福寺に行ってみました。

猿沢池から望む 興福寺五重塔。

興福寺は 藤原氏の氏寺として710年の平城遷都と共に建立。

五重塔や南円堂などの建造物や 阿修羅像や鋳造仏頭など

数多くの国宝や重要文化財を 現在に伝えています。

五重塔(国宝)。

東金堂(国宝)。

再建された 中金堂。

南円堂(重要文化財)。

興福寺境内に 「興福寺国宝館」があります。

興福寺の仏像の中で 一番有名なのが「阿修羅像」ですね。

木の実ちゃん 4年間奈良に住んでいたのに 実物を見たことがなかったのです。

阿修羅像」に会いに 国宝館に入りました。

館内の中は 撮影禁止です。

その分 落ち着いてじっくり「阿修羅像」やほかの仏像も

鑑賞することが出来ました。

「興福寺国宝館」の案内看板。

「阿修羅」(あしゅら)とは インド神話に登場する戦闘の神。

仏教に帰依して その守護神になりました。

一般的的には激しい怒り顔で 3つの頭と6本の腕を持つ姿にあらわされます。

興福寺の阿修羅像は怒りや激しさが見られず 表情は穏やかで繊細。

腕と体が細い少年の姿であらわされています。

           ↑ 興福寺 阿修羅像ポストカードより

 

「天平の美少年」とも称される 若々しい少年の姿の仏像。

しかしその表情は 落ち着きがあって

内面的な穏やかさが 感じられます。

観る者の心に沁みてくるような 不思議な表情。

姿かたちは少年だけど この像の心は もう悟りを得たような感じを受けます。

いつまでも眺めていたい 素敵な仏像でした。

阿修羅様に会えて よかったです。

 

 奈良に着いたときは曇り空でしたが 雨がぽつぽつ降ってきました。

雨にも負けず 今度は東大寺へ。

東大寺参道は 見学客でごった返してました。

にぎやかな修学旅行生 外国の方々 そして鹿もいっぱいいました!

笑い声や歓声 外国語が飛び交っています。

東大寺南大門。

南大門の両脇には 有名な金剛力士像2体が。

大きさと像の表情 筋肉の逞しさ 木造の掘りの素晴らしさに感動!!

東大寺大仏殿。

久しぶりに見る大仏殿は やっぱりでかい!! おーっ 圧倒されそう。

こんなにでかかった???

世界最大の木造建築物だそうです。

中では堂々とした大仏様が 鎮座されています。

大仏様は 当然のことながら 後姿もでかい!

大仏殿の柱の潜り抜けは 修学旅行生に大人気!!

平城京の昔 国家の一大事業として創建された大仏殿と大仏。

その当時は 飢饉や疫病 自然災害や戦いなど 生きていくには

今では考えられないほど 過酷な状況だったのでしょう。

世の中の安寧 心の平和や健康を願い 一心に仏教にすがり

大仏に祈念した人々たち。

今に残る大仏殿や大仏の壮大さ 美しさに当時の人々の仏教にかける思いを

偲ぶことが出来ます。

技術や科学が進歩し 飛躍的に豊かな生活を送るようになった現代の私たち。

しかし戦争や国同士の覇権争い、地球温暖化など

だれしも心の中では 何ともいえない不安を抱えていると思います。

不安を抱え 何か心のよりどころを求める

そういった心情は 現代も平城宮の時代も あまり変わっていないのかもしれません。

だからこそ 私たちは仏像や建築物 奈良の地に惹かれてしまう

東大寺の大仏を眺めながら そんな

様々なことを考えてしまいました。

次回に続きます!   

コメント (2)
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