定年オヤジの備忘録

趣味や興味あることを適当に備忘録として残すブログ

定年になったので、ブログタイトルも変更しました。

嶋津良智 怒らない技術

2010-09-27 00:50:54 | 読書記録
何か最近仕事でイライラして、つい家族に八つ当たりしてしまったりして、よくない傾向を自分で感じていたところ、ちょうど書店でこの本を見付けたので、早速買って読んだ(笑)
結局、同じことでも自分がどう受け取るかだけの問題であることがわかった。当たり前のことだけど、なかなか気付かないので、目からウロコが落ちた感じだ。

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・「心」を変えれば、人生は変わる!
 「心を変える」というのは「出来事や物事の受け取り方を変える」「考え方を変える」という意味である。
 「心」や「感情」をコントロールできれば、人生はコントロールできる。
 「心」を変えれば、過去も変わる!「受け取り方」「考え方」を変えれば、過去でも変えられる。正確に言えば、「受け取り方」「考え方」を変えれば、「悪い出来事」も「良い出来事」に変わるということである。

・まずは、「怒らない」ことから始める
 「怒らない」という習慣を身につければ「心」や「感情」のコントロールができるようになる。

・もっともシンプルな成功法則
 人生には「三つのルール」がある。
① 命と時間を大切にする
② 人生は思い通りにいかない
③ 苦悩と喜びはパッケージ
怒りやイライラに時間を費やすのは、はっきり言って人生のムダである。
成果が変わらないなら、自分の感情も省エネ思考になった方がいい。

・結果よりもプロセスが大切
 人は結果から学ぶことはない。人はプロセスからのみ学ぶ生き物である。

・ネクスト・チャンス
 本田宗一郎「成功とは、99%の失敗に支えられた1%である」
 ボビー・バレンタイン監督「ネクスト・チャンス」→「失敗してもいい。次のチャンスに頑張ればいい。」

・目の前の出来事には何の意味もない
 怒るか怒らないかを決めるのは自分自身である。
 目の前の出来事には何も意味がないが、その出来事に対して、意味をつけているのは自分自身である。

・人の心を左右するのは、出来事ではなく受け取り方
 人間はすべてのことを自分で選んで行動している。毎日、何百何千という意思決定を繰り返しながら生きている。その意思決定の質が、人生の質を変える。
 人の心を左右するのは、出来事ではなく受け取り方である。逆に言えば、どういった感情を持つかは本人の意思によって変えられるはずである。

・同じ出来事でも、どう考えたかで結果は変わる
 出来事が結果を変えることはない。出来事をどう捉えたか、考えたかによって成果が変わる。

・自分の感情が怒りを生む

・子育てのイライラも
 子供が寝ないという状態は同じなのに、自分の気持ちによって、受け取り方が変わり態度も違ってしまう。人間は、ちょっとしたことで気持ちが変わる。そして、それによって同じことでも受け取り方が変わり、相手への対応も変わる。もし自分の感情をいつも穏やかに保つことができれば、言葉や物事を悪く受け取ることが減り、相手への態度も穏やかになる。

・「価値観の違い」を受け入れる
 「腹が立つ」、「かっとする」、「むかつく」といった心の奥底からフツフツと沸き起こるイライラは、価値観の違いから生まれる。
 自分の価値観に合わないからイライラしているだけである。自分のやり方に合わないからイライラしているだけである。
 その人はそれでいい、それで普通だと思ってやっているのだから、自分がイライラしているのは、相手の問題ではなく、自分の問題である。自分勝手にイライラしているのである。だから、自分が受け止め方を変えるのである。

 本来議論の目的は、Aという意見とBという意見を持ち寄り、Cという着地点を見出すことである。
 自分の意見と違うから相手の意見が間違っているということではなく、それはその人の考え方である。自分の考えを主張するのはいいことであるが、相手の意見をまっこうから否定する権利はないし、否定してはいけない。
 自分が正しいと思い込んでしまうと、すべての非は相手にあることになる。他人のせいにし続ける限り、少しのことですぐにイライラすることになる。

 このような場合、客観的に自分を見つめ直す必要がある。自分が思う考えを、常に正しいと思わずに「本当に正しいのか」と疑ってみる。考え直して正しいと思えることなら、それはそれでいい。

 例えば、怒りの感情にかられたときも、その気持ちをすべて正しいと思わず、本当に正しいのかと自分を疑う気持ちを持った方がいい。

・情報に感情をコントロールされないようにする
 情報は仲介者によって曲げられるものである。伝言ゲームのように、間に何人か介在することで、内容が変化してしまう。
 同化と言って、伝達者のイメージによって、情報が勝手にすり替えられてしまうこともある。また、独自に形成されたネットワークの中で、同じ情報を二度聞くと、半信半疑であった情報を「みんなが知っているから」と確信してしまうことがある。
 だから、情報に一喜一憂するのはやめた方がいい。なぜなら、自分で見聞きした事実でない限り、人から伝え聞いた情報は間違いかもしれない。単なる噂を真に受けて、怒ったり、イライラするのは本当に時間のムダである。

・怒りは脳の老化現象
 不平や不満ばかり漏らしている人や、ストレスや悩み事を抱えている人などは、実際の年齢より老けて見えるものである。逆に健康で、いつも笑っている人や、物事に興味を持っている、あるいは趣味を持っている人はイキイキとして若々しく見える。

・人生の成果は考え方、心構えによって変わる
 この世にあるものはすべて、人のモノの見方、考え方、心構えから派生した現象である。この世に存在しているすべてのものは人の心がつくり出した成果物である。目の前にあるものすべてがそうである。

・何のために生きているのか?
 どんなささいな仕事でも怠らず、今の仕事がどれだけの人に影響しているかをイメージして仕事に臨むだけでも、仕事の成果は変わる。
 これは人生にも言えることである。どう生きるか。その考え方によって、実りある人生になるか、そうでないかが変わってくる。

・過去は変えられない。未来は変えられる。
 今の自分があるのは過去にまいた種の結果である。
 今、自分が直面している「怒り」も同じである。自分が過去に何をしてきたかによって、怒るような事態が目の前に現れているのである。もっと正確に言えば、過去から育んできた自分の価値観によって、目の前の事実を不快と捉えているのである。
 どんなにイヤな過去であろうが、どんな素晴らしい過去であろうが、過去は過去である。
 変えることはできない。変えられるものは「未来」と「自分」である。

・松井秀喜の言葉
 腹が立ったり、不満が出てきたりするのは、仕方がない。思ってしまうのだから、自分にも止められない。でも、口に出すか出さないかは、自分で決められる。

 人生には自分の力で変えられるものと、変えられないものがある。これを見定めることが、時間を有効に使い、成功するコツである。
 自分自身の頑張り方や考え方をちょっと変えること。まず、変えられることにエネルギーを集中させる。そして、変えられないものは、それをどう受け入れていくかを考える。
 「晴れたら喜ぼう。雨が降っても喜ぼう。何があっても喜ぼう。それが繁栄につながる」
 天気に限らず自分に不都合なことが起きたら、そのことに不満を持つ前に、全体的、グローバル的な視点に立って物事を考える習慣を身につけること。
 物事を一つの視点から見るのでなく、別の視点から見ると、別のものが見えてくる。

・他人は変えられない
 過去と同じように、他人もコントロールすることはできない。
 親だからといって子供もコントロールすることはできない。
 愛という言葉をはき違い、親であるという権限を使って、自分の言うこと聞かない子供に強制するのは、子供の人格を無視した単なる親のわがままである。

・感情は行動に大きな影響をおよぼす
 感情と行動は自動車の両輪である。
 例えば、スキップしながら怒るのは難しい

・怒りは無謀をもって始まり後悔をもって終わる
 カチンときたときに怒りの感情を露わにすることは、怒る方にとっても、マイナスに作用するケースが多い。感情は後先考えずにやってくる。腹を立ててつい大声を出したものの、結果として後悔することが多い。

・「怒らない」と決めてしまう

・「落ち込まない」と決めてしまう
 同じ出来事を体験しても、落ち込む人と落ち込まない人がいる。「落ち込む」「落ち込まない」という選択肢があり、自分が「落ち込む」を選んだ人が落ち込み、「落ち込まない」を選んだ人は落ち込まない。
 人間は立ち直れないような衝撃を受け、一時期はひどく落ち込んでも、やがては元気になる。愛する両親との死別、子供の不慮の死、終生の愛を誓い合った恋人との別れ、命を賭けた事業の失敗など、大きな衝撃を受けたときに人は落ち込む。毎日毎日泣き続け、食事ものどを通らない。気力も体力も失われ、まるで「ぬけがら」のような日々が続く。
 しかし、人間は頑張って一生懸命生きてさえいれば、必ずそれを克服する。「忘れる」ということは、神様が人間に与えてくれた贈り物である。時の力によって、心の傷は癒され、やがて元気になれる。回復するまでにどれだけの時間が必要か。そこが個人によって大きく差が出るところである。その時間は少ない方がいい。人生という限られた時間を、落ち込んでいる時間に費やすとしたら、とてももったいない。

・他人のせいにするのはやめる
 責任を他人に求めるのは簡単である。そうしたくなる気持ちもわかる。しかし他人に責任を求めても、問題は解決しない。
 自己責任という意識を徹底すると、当事者意識が芽生えてくる。
 どんな問題でも、突き詰めれば自分の責任であるから、知らん顔をするわけにはいかなくなる。
 世の中で起こっている出来事が喜ばしいことなのか、イヤなことなのかはすべて自分が決めている。自分を支配しているのは、出来事そのものではなく、その受け止め方である。もともとの出来事には何の意味もなく、出来事に意味をつけているのは自分自身である。
 人は毎日、何百何千という意思決定を繰り返しながら生きている。その中で、自分が意思決定した結果が、自分に降りかかってきているから、人生すべて自分の責任である。

・「イライラ」を感じなくなる習慣
 怒ってしまうときは、精神的に余裕がないときが多い。
① 迷ったら、決断しない
迷ったことは決断しない。無理に決断しなくても、本当に大切なことであれば、いずれ「よし」と決断できるときがくる。だから、迷っているときは、不安、問題など、踏み切れない理由が何かあるわけである。
② 自分の欠点を利用する
③ 常に最悪の事態を考えておく
④ 何よりも準備に重きを。「出かける前チェックリスト」をつくる
計画を立てるという作業には、まず「やらなければならないことをあげる」、そして「それを整理し、順序よく並べる」という二つのフェーズがある。
「持ち物マトリックス表」を作る。横列に行き先を縦列に持ち物を記入する。
⑤ 自信がなければ仕事も生活も分相応に
⑥ 目標はできる限り低く設定する
              部屋の片付けでも、壊れているものを修理に出すでもかまわない。自分の身近にある           る、少し面倒くさいと感じる問題を毎日少しずつ解決する。小さな雑用を毎日積極的           的に片付けていると、その程度のことなら面倒くさいと感じなくなってくる。同時に           イライラも抑えやすくなる。
いきなり大きな習慣を身につけようと思わず、小さな習慣を身につけることから始めることが大切である。
著者の知り合いに「靴をそろえる」「上着はハンガーにかける」「新聞を読む」の三つの目標を設定した人がいる。
目標達成ラインをちょっと頑張ればクリアできるものにすることで、常に達成感を味わえるようになる。やがて、それは習慣になり、好循環を生み、ちょっと高い目標が現れても、「頑張ればクリアできる」と思える。
⑦ 一人勝ちできる場所を見つける
⑧ 身の周りをきれいにしておく
⑨ 理想主義や完璧主義はやめる
⑩ 自分の問題か、相手の問題かをはっきりさせる
問題には4種類ある。
1. 自分も相手も問題だと思っている
2. 自分は問題だと思っているが、相手は問題だと思っていない
3. 相手は問題だと思っているが、自分は問題だと思っていない
4. 自分も相手も問題だと思っていない
⑪ 秘密を持たない
⑫ 大事なことはどんどん忘れる
⑬ すぐに聞くことでモヤモヤを解消する
答えが見つかるまで一人で勉強する。悩みが解決するまでひたすら苦しむ。心がけは立派であるが、そうした方法は、時間ばかりかかって効果的とはいえない。
だから、誰かに聞けばいい。答えを知っている人に聞けばいい。
⑭ イライラする環境に身を置かない
⑮ イライラするものから目を背ける
⑯ 一方的に話さない
⑰ 三合(さんあい)主義で生きる
⑱ 自信があることにはわがままに生きる
「人生一回」
⑲ 自分の成長を自分で認める
⑳ ささいなことで自分を褒める
21 自分が気持ちよくなる過ごし方を知っておく
22 朝の時間を大切にする
  著者は気持ちよく起きるための工夫として、目覚まし時計の音にこだわっている。
23 身近な人にいいところを50あげてもらう
24 気持ちを伝え合う
   本当に相手のことを思っている場合は、あえて無責任に愛情をこめて語る必要性が
ある。「相手がこう思ってしまうんじゃないか」と心配しなくても、相手を思う気持
ちがあれば伝わるものである。
25 「疲れた」「時間がない」「忙しい」は禁句

・今すぐ怒り・イライラが消える11の特効薬
① 神様が自分を試しているに違いない
② これはちょうどいい
③ むかつく相手との出会いに感謝
相手にむかついたり、いらついたり、そうした怒りを覚えたときは、その人が自分によくしてくれたことを思い出したり、何よりも出会いという奇跡に感謝すること。
④ 価値観メガネを変えてみる
人がイライラする原因の多くは、自分の価値観メガネを通して見るからである。価値観メガネはどんどんかけ直した方がいい。価値観メガネは多ければ多いほどよい。
⑤ その場から逃げる
心の中には、すごくイヤな自分が住んでいて、たまに顔をのぞかせる。人間は感情の動物なので、日頃感情をコントロールするトレーニングをしていても、気に障ることを言われたり、やられたりすると、本能的にイヤな部分が出てしまいそうになる。そういうイヤな自分が表に出そうになったら、その場からいったん逃げることである。
体と感情は一つのセットになっているので、体を動かすことで、感情を変えることができる。じっと座っているときに、こころの奥底から首を持ち上げてきたイヤな自分を、体を動かすことで、再び鎮めることができる。
少し落ち着いたら別の価値観メガネをかけて、イヤな自分を完全に自分の奥底に封印し、平常の自分として話せるようになって、もとの場所に戻る。
⑥ 第一感情を大切に
⑦ 不愉快はこまめに吐き出す
⑧ すぐに謝る
⑨ 「まあいっか」の精神も大切
⑩ 事態は変わる。だからちょっと我慢
⑪ それでも怒りが収まらないときは寝る
イライラが収まらないときは、多少は酒を飲んでもいいのでとにかく寝ることが大事である。
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