ミコの絵日記

日本画を描いています。
生涯の楽しみとして描き続けたい、、、
シニア主婦の備忘録です

石仏 五百羅漢

2008-03-12 | Weblog



石峰寺 石仏五百羅漢 について   (パンフレットより)

 百丈山石峰寺は、 正徳三年(1713)黄檗宗第六世賜紫千呆禅師により建立された禅道場である。 以後寛政年間に画家伊藤若冲が当寺に草庵をを結び、禅境を好み物世の霊境を仮度利益することを願い、七代密山和尚の協賛を得て安永の半ばより天明初年まで前後十年余りをかけて裏山に五百羅漢を作ったのである。   羅漢とは釈迦の説法を聞き世人より供養されるものを言うのであるが、釈迦入滅後その教えを広めた数多の賢者を賛嘆する意味で宋・元時代より五百羅漢の作成が見られる。わが国に於いても室町時代以後この五百羅漢の作成が見られ、その表現は、虚飾の無い表情の中に豊かな人間性と美を秘めている。
 当寺の五百羅漢は若冲が下絵を描き、石工に彫らせたもので釈迦誕生より涅槃に至るものを中心とし諸菩薩、羅漢を一山に安置したものである。長年の風雨を得て丸み、苔寂びその風化に伴う表情や姿態に一段と趣を深めている。(後略)

 伊藤若冲(1716~1800)
 
 江戸中期の画家。光琳派より宋・元の古画を学び、後 写生を基礎として専ら動植物を描き特に鶏画家として有名である。
 京都の青物問屋に生まれた彼は、仏教とくに禅への並々ならぬ傾倒を示し、三十代半ばより相国寺の大典禅師に参禅、若冲居士の号をえてから、ひたすら禁欲僧のような生活を守り生涯独身を貫き、子を残さなかった。
 晩年隠樓者として石峰寺の古庵に住み、米一斗に一画を報い、斗米翁として、寛政十二年九月十日八十五才の生涯を閉じた。

* 交通案内 ・・・JR 稲荷駅下車東南へ400M
京阪 深草駅下車東へ350M
京阪 稲荷駅下車 稲荷大社拝殿横摑束丸神社より
                    右へ歩いて300M

〒612-0883 京都市伏見区深草石峰時山町26


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 5年前くらいのことですが・・
絵の題材として石仏を探していました。
あちこち探し歩いてやっとたどり着いたのが石峰寺でした。
はじめ見たときは「大きな目だなぁ~~」と思ったのですが、
目は開いているのでは無く、伏目がちにうつむいているのでした。
見れば見るほど、その表情の豊かさに引き込まれていきました。

 未熟な私が羅漢さんを描かせていただくなんて・・・
躊躇しながらも その魅力に誘われて何回となく足を運びました。

やっと描き上げた50号の「石仏」は公募展に入選することが出来ました。
きっと仏様と若冲さんが力を授けてくださったのでしょうね。

私がスケッチする傍らをカメラマンが何人も通りすぎていきました。
可愛い羅漢さん、ちょっと怖い羅漢さん、ひょうきんなお顔の羅漢さん等など。
その魅力は人をひきつけるようです。