ミコの絵日記

日本画を描いています。
生涯の楽しみとして描き続けたい、、、
シニア主婦の備忘録です

木立ベゴニア(絵)…ひび割れの修復

2019-01-05 | 絵画制作
気にならないレベルのひび割れ
自宅の照明下では注意深く探さなければ分からなかった

ところが
窓から入る自然光下ではクッキリと見える複数のひび割れ
何とかしたい気持ちが抑えられなくて

ここから私の悪あがきが始まった

❶ クレバス状の裂け目に40度程のぬるま湯で
絵の具を緩めて指の腹で平にならしてみた。
乾かして触ってみると凹凸は消えたと思われた、、、、が。

❷ 細かい絵の具を塗り過ぎたかな?との反省が頭をよぎる。
それで、粗めの方解末を全体に塗ってから加筆を進めていると、
修復出来たはずのひび割れがぶり返してきて、
ハア〜〜どうしよう
おまけにその数は20カ所を超えている。

❸ 洗い流して最初からやり直そうか?
そう思いながらも、なかなか踏み切れず、
厚塗りでゴマかす方向へ突き進み
結局、隠すどころかひび割れは数が増えただけでは無く
長さまで伸びているように思えた。

❹ この際だから構図も少し修正したい。
さらに無謀な作業はエスカレートして
余白部分に箔を吹き付けてみた。
箔の下のひび割れは思いとは裏腹に
返って目立つ状態になった。

❺ 箔の上にドーサを塗って絵の具を重ねる。
ここまで来て、

迷いマックス
テンション下げ下げ

色々な思いが交錯して前に進めなくなった。

一年近く要した時間
大量に使用した岩絵具や箔
貴重な和紙やパネル、材料の数々

これらを無駄にしたくなくて、、、、
引き返す事が出来なかった。

❻ 迷路に入った時の引き返す勇気。
もっと早く決断すべきだった。

ウワベだけ繕っても
紙にダメージがあれば元も子もないではないか
確かめなければ加筆しても意味はない。

バケツにお湯
スポンジとタオル

骨書きが見えるまで絵の具を洗い 流した(涙)
和紙は破れてはいないが、
かろうじて繋がっている紙の裂け目に色が入り込んでいた。

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しばらく寝かせてから、
対策を考えて
先に進もうとおもう。

随分と労力 も費やしたけど
これも勉強ですね〜
反省点がテンコ盛り。


春を待つ木立ベゴニア