古寺を巡る 護国寺
五代将軍徳川綱吉の母桂昌院のために建立。
寺の創建は天和元年2月(1681)、五代将軍徳川綱吉公が、その生母桂昌院の発願により、現在の群馬県・碓氷八幡宮の別当、大聖護国寺の亮賢僧正を招き開山した。幕府所属の高田薬園の地を賜い、堂宇を建立し、桂昌院念持仏の天然琥珀如意輪観世音菩薩像を本尊とし、神齢山悉地院護国寺と称し、寺領三百石を賜ったことに始まる。明治16年それに、大正15年と火災で堂宇の多くを失ったが、本堂の観音堂は元禄以来の姿を変えず、また、近江三井寺より移築された月光殿(国重要文化財)は桃山期の建築美を今に伝えている。震災、戦災と二度の大災害に襲われた東京の都心にありながら、江戸の面影を今に伝える。
参拝日 令和元年6月27日(2019)(木) 天候曇り
所 在 東京都文京区大塚5丁目40-1
山 号 神齢山
院 号 悉地院
宗 旨 新義真言宗
宗 派 真言宗豊山派
寺 格 大本山
本 尊 如意輪観世音菩薩
創建年 天和元年(1681)
開 基 桂昌院
所 在 東京都文京区大塚5丁目40-1
山 号 神齢山
院 号 悉地院
宗 旨 新義真言宗
宗 派 真言宗豊山派
寺 格 大本山
本 尊 如意輪観世音菩薩
創建年 天和元年(1681)
開 基 桂昌院
開 山 亮賢
正式名 神齢山 悉地院 大聖護國寺 別 称 音羽護国寺 札所等 江戸三十三個所13番 文化財 本堂、月光殿、絹本著色尊勝曼荼羅図ほか(国重要文化財)
正式名 神齢山 悉地院 大聖護國寺 別 称 音羽護国寺 札所等 江戸三十三個所13番 文化財 本堂、月光殿、絹本著色尊勝曼荼羅図ほか(国重要文化財)
境内案内図
仁王門。 八脚門、切妻造りで丹塗。徳川将軍の祈願寺としての伽藍の中で、重要な表門である。建立は、元禄10年(1697)造営の観音堂(本堂)よりやや時代が後と考えられ、正面の両脇に金剛力士像。(右側は阿形像・左側は吽形像)、門背面の両脇には二天像(右側は増長天・左側は広目天)の仏法を守る仏像を安置。
右側に阿形像。
左側の吽形像。
仁王門の背面に二天像。右側は増長天・左側は広目天。
左側の広目天像。
仁王門を潜って参道へ
三十数段の石階段を上る。両面によく刈り込まれたつつじ。正面に不老門。
不老門。昭和13年(1938)に建立。明治から昭和にかけた美術商で政治家の三尾邦三氏の寄進にyよる。様式は京都の鞍馬寺の門を基本に設計され仁王門と本堂の中間に建立された。
また額面「不老」の二字は徳川家達公の筆によるものである。徳川家達は、第14代徳川家茂公と皇女和宮の長子で徳川家第16代に就く。明治初期に静岡藩主を務めた。
不老門から仁王門を見る。
太師堂 元禄14年(1701)に再営された旧薬師堂を、大正15年以降に大修理し現在の位置に移築して大師堂にしたもの。装飾がなく全体的に荘重で、すっきりとした印象。真言宗伽藍における大師堂の格式の高さと、中世的な伝統を重んじた貴重な建造物である。
一言地蔵尊。
地蔵尊の周りに咲く紫陽花。
六地蔵。
廬舎那仏。 筑波山大権現(筑波山神社)の別当・護持院から移されたもの。
鐘楼。 伝統を重んじた格式の高い袴腰付重層入母屋造り。江戸時代中期の建立である。都内では同種のほとんどが失われている中で、貴重な文化財。
梵鐘。 天和2年(1682)に寄進されたも。銘文には五代将軍綱吉の生母桂昌院による観音堂建立の事情が述べられ、護国寺が幕府の厚い庇護を得ていたことを示す貴重な歴史資料となっている。
中霊堂。 明治35年(1902)の建立。明治27年(1894)から8年にかけ、日清戦争で戦死された軍人の遺骨を埋葬。
多宝塔。 昭和13年(1938)の建立、塔は石山寺の多宝塔(国宝)の模写。本尊は、三井財閥の総帥檀琢磨氏夫人の芳子氏の寄贈による大日如来像を安置。
さて、これは何だったかな?
観音堂。 観音堂(本堂)は、元禄10年(1697)正月、観音堂新営の幕命があり、約半年余りの工事日数でこの大造営を完成し、同年8月落慶供養の式典が挙げられた。また元禄時代の建築工芸の粋を結集した大建造物で、その雄大さは都内随一のものと賞され、しかも震災・戦災と二度の大災害にも襲われながら姿も変えず、江戸の面影を今に伝えている。
本堂正面。
向拝にて・・・・。
内陣を見る。
本堂から境内を見る。
閼伽井(あかい)。 仏前に供える閼伽(あか)の水を汲み取るための井戸。
薬師堂。 元禄4年(1691)の建立。一切経堂を現在の位置に移築し、薬師堂として使用した。柱間に花頭窓を据えているなど、禅宗様建築の手法をとりいれている。元禄期の標準的な遺構。
帰り道の不老門。
護国寺門前から少し歩いた距離にある講談社の本社。
講談社の前にある大福で有名な若林堂。
案内図
御朱印
護国寺 終了
(参考文献) 護国寺HP フリー百科事典Wikipedia
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