『五木寛之の百寺巡礼』を往く

五木寛之著「百寺巡礼」に載っている寺100山と、全国に知られた古寺を訪ね写真に纏めたブログ。

14 伝法院

2023-06-04 | 東京都

古寺を巡る  伝法院

特別公開の浅草寺に隣接した庭園のある寺

参拝者で賑わう浅草寺の仲見世の西側に、閑静な庭園が広がっていることは意外に知られていない。伝法院は浅草寺の本坊であり、大玄関・客殿・使者の間、(安永6年(1777)の再建)大台所・大書院・住職の間(安永6年以降の再建)などの建築と、江戸時代初期の庭園からなる一画である。江戸時代初期の頃は「観音院」や「智楽院」と呼ばれていたが、浅草寺中興四世の宣存僧正の坊号をとって、元禄3年(1690)頃より伝法院と称されるようになった。庭園の大部分を占める大池泉は、北東部と南西部の池に大きく分かれ、2つの池は細い流れでつながれている。池の周囲に小径がめぐらされた「廻遊式庭園」であり、歩むごとに景観の変化を楽しめる。寛永年間(1624~44)に、作庭家として著名な小堀遠州により築庭されたと伝わる。庭園の諸所に石塔や石灯籠などが置かれ、景観に趣を添える。


平成23年(2011)に伝法院の庭園が国の名勝に、平成27年(2015)には「客殿、玄関、大書院、小書院、新書院、台所」の6棟が国の重要文化財に指定された。一般公開はしていないが、不定期で特別公開されることがある。

 

参拝日       平成29年(2017)5月2日(火) 天候晴れ

 

所在地       東京都台東区浅草2丁目49       

山 号       金龍山
寺 名       浅草寺伝法院
  
宗 派       聖観音宗(天台宗系単立)
寺 格       総本山
別 称       浅草観音
正式名         真言本廟  
本 尊       聖観音菩薩(絶対秘仏)
創建年         推古天皇36年(628)
開基          土師中地
伝法院創設     安永5年(1776)
文化財              国指定重要文化財(伝法院客殿)  

 

 

境内図

 

 

 

 

伝法院通り商店街

 

 

 

伝法院通りに面した伝法院入り口門。門の名は不明。

 

 

 

 

 

 

 

門をくぐり右側の建物が伝法院本坊だが、こちらは非公開。 本坊横の木戸門をくぐり庭園に出る。

 

 

 

園内図

 

 

 

木戸門をくぐり新書院の前に出る。5月で藤棚が花盛り。

 

 

 

新書院の前

 

 

 

大書院   明治35年(1902)に再建された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大書院の前には小堀遠州作庭による池泉式回遊庭園が広がる。

 

 

 

大書院

 

 

 

大書院を背にしてスカイツリー  秘庭と言われた庭園に超近代低位な建物との融合?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

右手の煉瓦入りの建物は浅草公会堂かな?

 

 

 

池に写る五重塔(参拝した際には改修工事中だった) ここがベストフォットスポットだそうだ。

 

 

 

池の水面は鏡になっていて、大都会のど真ん中とは思えない静かな場所。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大書院の前に池と築山が配された。

 

 

 

庭園内にはかなり多くの外国人観光客が見られた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

石灯籠も多く見られ、地表には苔が広がる。

 

 

 

 

 

 

 

園内には遊歩の小道が完備して巡りやすい。

 

 

 

浅草の街の中に、都会の喧騒を全く寄せ付けないこのような渓谷があるとは、気付かない人のほうが多いのではないだろうか・・・

 

 

 

 

 

 

 

茶室の近くに腰掛待合

 

 

 

茶室 『天佑庵』 天明年間(1781〜89)に、名古屋の茶人牧野作兵衛によって、表千家宗左邸内の不審庵(安土桃山時代に千利休によって造られた)を模して建てられたもので、その実体を伝えている点では最古だという。戦後に東急の五島慶太翁と浅草寺婦人会の尽力によって奉納移築された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

古寺巡り「浅草寺伝法院」終了

 

 

 


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