家と家の間を縫って歩く
わたしたちにはまだ
朝の光は届かず
あざやかな青の底に沈んでいる
鳥の声が八分音符で降ってきて
見上げれば
灰色の木が伸びあがった先のほうは
光の角度に収まり
白と金色に塗りわけられて
ちいさなおなかをふくらませた小鳥が
枝の実のようにとまっている
風景はすべて
気がかりなひとを示唆してしまうけど
低いところで
同じところを回るばかりの
ひとりきりの問答
葉っぱが散るにも何かを思い出して
胸がいたくなってしまう
ふいにやぶって
ずっと上のほうで
ただその瞬間だけを夢見る
その奥に重力を離れて結ばれている
ちいさな世界が咲いている
わたしたちにはまだ
朝の光は届かず
あざやかな青の底に沈んでいる
鳥の声が八分音符で降ってきて
見上げれば
灰色の木が伸びあがった先のほうは
光の角度に収まり
白と金色に塗りわけられて
ちいさなおなかをふくらませた小鳥が
枝の実のようにとまっている
風景はすべて
気がかりなひとを示唆してしまうけど
低いところで
同じところを回るばかりの
ひとりきりの問答
葉っぱが散るにも何かを思い出して
胸がいたくなってしまう
ふいにやぶって
ずっと上のほうで
ただその瞬間だけを夢見る
その奥に重力を離れて結ばれている
ちいさな世界が咲いている
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