四角の夢
2018年02月08日 | 詩
空と電車の間で
四角く区切られた夢を見る
奥行きがあるせいで
桟のところに雪が積もり影と対称をなして
平面に描かれた立体のように見える
(かえって奇妙にあざやかだ)
四角く区切られた夢の中にひとりきり
あ、あっちにもひとりきりの夢
ふたり、さんにん
本棚からあふれ出す本のように
羽を生やして増殖する
向こう側の枠に向かって手を振ってみる
開かれた窓の中の閉じられた顔
少し動いた
本人にだけは見えない
うわべだけがよく見える
湛えているものははみ出さないように
堪えている何かなのだと思う
そのひとの悩みごとはひとごとだから
どうってことない
人生っていろいろあっておもしろいね
居酒屋を温める酒の肴に思える
こちらだってそうだろう
一瞬、目を瞑ったのかと錯覚した
激しい暗転も枠に収まればドラマ
ひとの枠に嵌めてみてほっとする
憂いは通路に映っている光の一部
ふっと息を吹きかけると
泡のように消える
不安
四角く区切られた夢を見る
奥行きがあるせいで
桟のところに雪が積もり影と対称をなして
平面に描かれた立体のように見える
(かえって奇妙にあざやかだ)
四角く区切られた夢の中にひとりきり
あ、あっちにもひとりきりの夢
ふたり、さんにん
本棚からあふれ出す本のように
羽を生やして増殖する
向こう側の枠に向かって手を振ってみる
開かれた窓の中の閉じられた顔
少し動いた
本人にだけは見えない
うわべだけがよく見える
湛えているものははみ出さないように
堪えている何かなのだと思う
そのひとの悩みごとはひとごとだから
どうってことない
人生っていろいろあっておもしろいね
居酒屋を温める酒の肴に思える
こちらだってそうだろう
一瞬、目を瞑ったのかと錯覚した
激しい暗転も枠に収まればドラマ
ひとの枠に嵌めてみてほっとする
憂いは通路に映っている光の一部
ふっと息を吹きかけると
泡のように消える
不安
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