仮想
2017年05月15日 | 詩
どんなに突き放して考えてみても
あなたは私の風景に
モザイクのように嵌め込まれている
本を開いたまま眠ってしまうこと
レストランで注文を決めのに時間がかかること
レモンティーが好きなこと
小さく砕かれて敷き詰められていった
足りないものは瞬いて
ひっきりなしにアピールをする
けれどあなたのように
もはや満ち満ちて
ひとつになっているものには気づけない
その欠落の可能性を想ってみる
それは胸から千切れる雲母のきらら
かさかさする線維質をもろくして
剥がれ落ちる絶縁体
薄い空気を吸ったり吐いたりして
風景から意味がぼろぼろと
こぼれ落ちいくのを見ている
私がどのように私であるのか
私自身わかってはおらず
私はほとんどあなたであったと気がつく
空はそのまま大きな青い窓で
その見えない向こう側
あなたはいつも隠れている
きっと私は
雨だれのように甘美になるだろう
もしもあなたを失えば
経験したことのない新しい光が
くずれた廃墟の間から
射し込むことを想って
あなたは私の風景に
モザイクのように嵌め込まれている
本を開いたまま眠ってしまうこと
レストランで注文を決めのに時間がかかること
レモンティーが好きなこと
小さく砕かれて敷き詰められていった
足りないものは瞬いて
ひっきりなしにアピールをする
けれどあなたのように
もはや満ち満ちて
ひとつになっているものには気づけない
その欠落の可能性を想ってみる
それは胸から千切れる雲母のきらら
かさかさする線維質をもろくして
剥がれ落ちる絶縁体
薄い空気を吸ったり吐いたりして
風景から意味がぼろぼろと
こぼれ落ちいくのを見ている
私がどのように私であるのか
私自身わかってはおらず
私はほとんどあなたであったと気がつく
空はそのまま大きな青い窓で
その見えない向こう側
あなたはいつも隠れている
きっと私は
雨だれのように甘美になるだろう
もしもあなたを失えば
経験したことのない新しい光が
くずれた廃墟の間から
射し込むことを想って
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