こんばんわ。
今はすっかりお酒に酔って寝込んでしまった田吾作主人を横目に色々考えさせられる宇宙人エーコです。
「『50にして天命を知る。』か・・・」
いつになくシンミリ一人手酌酒を煽りながら呟いた田吾作主人の言葉が妙に耳に残ったのです。
どうやら孔子と言う人の言葉のようですが、お年頃の田吾作主人、何か心に引っかかることがあるのかもしれません。
「俺は人から指図されるのが死ぬほど嫌いで何でもかんでも我流で通してきた。俺の時代では出る杭として相当に叩かれたよ。」
「最近では独創的な人材を育てるって躍起になってますけどね。」
「誰かが『こうだ!』って言いだした時はいつも遅いんだよ。それからその話に乗る奴は大概損をする。時代は自分で切り開くもんだ。」
「でもどうやったら切り開けるかみんな分からないから言うとおりにするしかないんじゃないですか?」
「馬鹿だねぇ。とりあえず人の話は聞いても言う通りにはしないことから始めりゃいんだよ。」
「何だか逆説的ですね?」
「人が一見他人から受け入れられそうな話をする時は大体の場合自分にとって都合が良いからだよ。新聞でもニュースでも政治でもみな同じさ。」
「でも聞かなかったらもっと損をするかもしれないじゃないですか?」
「損をしたくなければ必死で考えるんだよ。」
「だからその考え方が分からないんじゃないですか!」
「自然があるじゃないか。お日様が東から昇ることも水が高い所から低い所へ流れることも、カマキリの頭部が百合の花のめしべに似ていることも全部何かしらの『教え』なんだよ。」
「でも例えば今月お店の売り上げがどうしても足りない時にそんな自然観察で対処できるのですか?」
「何でもまずは『自然な状態で現状を客観的に観察する』事から始まるんだ。それに問題が起きてから自然観察するのは泥棒が来てから縄を編むようなもんだ。普段からの観察が重要なんだよ。」
「普段からと言っても・・・。具体的な例は無いのですか?」
「例えば、最近万歩計を付けて行動してるよな?そして、ここ数日は12時間働いても1000歩も歩かずに以前よりも売り上げを上げているよな?」
「はい、とても不健康になりました。」
「それはそうだが、これも考えようによってはピンチを切り抜けるチャンスになるんだよ。」
「どうしてですか?」
「1000歩で売り上げをしっかり上げるということは、身体が特別元気でなくても生活力を身に付けることが出来るということだ。」
「確かに。」
「もしこの仕組みを薄利で働きたいけど働けない人に広めることが出来たら?」
「喜ばれますけど薄利だと自分のピンチは救えないかと。」
「薄利だけど沢山の人にこの仕組みを広めたらどうだ?」
「はっ!そうですね!」
「たった1000歩という数字だけでも考え方でいくらでも応用範囲は広がるんだよ。」
「そういうことなのですね!?初めて田吾作主人の考え方が分かったような気がします!!」
「もしかしたらこれが俺の天命なのかもしれないな。」
「いいえ、店名は石川青果ですよ!?」
「一気に酔いが回って来た。もう屁して寝る。GGGGG・・・・・」
一体田吾作主人は何を天命だと感じたのでしょう?
明日からの行動が気になって眠れません。( ;∀;)?