おはようございます!
起き抜けに「モーニングを止めるから。」と清清しい顔で宣言する田吾作さんにキョトンとする宇宙人妻のエーコです。
「一体どうしたのですか?」
「この20日間、健康的な朝食を300円から食えるようにとモーニングを用意したけど結果一人も客は来なかった。目の前を沢山の人が通勤してるのにだ。つまりニーズが無いか宣伝が不十分ということ。」
「営業日で数えたら2週間くらいですよ?まだ宣伝にもなっていないと思うのですが?」
「本音を言うと早朝から来てくれるアルバイトが今後ますます期待出来ないということなんだな。」
「でも今は仕込みの手伝いにデザイナーさんが来てくれてるじゃないですか?」
「この仕組みを広めるには店主が一人で最大限の作業効率を発揮できるシンプルさが重要なんだよ。他人任せではダメなんだよ。」
「つまりニーズに特化するということですか?」
「そういうこと。極端な話、ランチもまだまだ客数が少ないから止めるなら今の内なんだけどな。」
「お弁当に特化すれば店舗面積は今の半分以下でも大丈夫から家賃負担も軽くなるわけですね?」
「その代り野菜や魚介をふんだんに使った一手間かけた美味しいお弁当を破格で提供すればよいんだよ。」
「でもここは契約したばかりですよ?」
「ここはいいんだよ。実験室だから。それに毎月集まってくれるお得意さんや仲間のために夜は予約ディナーを残せばよいんだから。」
「なるほど。」
「要は少子高齢化に対応した仕組み作りが急務なんだよ、この国には。」
「それと健康的な食材と美味しい料理ですね!!」
「そうだ。じゃあ今日もがんばるぞ!!」
「はい!!あ、まずは朝食を・・・」
「モーニングは止めました!自分で作ってください。」
「え~~~!?」( ;∀;)トホホホ