今日の13時過ぎ、窓もなく、古き良き喫茶店の作りのようなドイツ料理店のカウンターにひとり、遥かドイツとは関係なさそうな『ベーコン巻きポークソテー、カレーソース添えランチ』を頼んだ。
最初に出されたサラダを無造作に頬張り、煙草に火を点ける。
煙草をふかしながら、辺りを見回すと、70歳くらいの、ラフにジャケットを着こなす男性が4、5人。
和気藹々と語り合っている。
何処かの会社の同期会だろうか、尽きる事なく昔話に花を咲かせている。
楽し気に。
また視線を流せば、隅のテーブルに30代そこそこな感じのOLがふたり。
おしゃべりに夢中で、食後の紅茶も冷めてしまいそうなほど、ありふれた会社での話に花を咲かせている。
楽し気に。
仄暗い店内に、時の流れを感じさせる会話が飽和する。
ごく当たり前な空間で、灰も落ち掛けた煙草をふかす。
ただのひとりで。
メイン料理は、なかなか出てこない。
さくらの季節を思い出す。
『今年はお花見、しなかったなぁ』…と。
~うつしおみ
煙草とさくら
灰と散る~
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