尾ひれ背びれ

先日書いた記事の患者が退院して再診に来た。

診察の後に何が起こったのか聞いてみた。

私がシェルターの部長から聞いた話では、、、
A とBが口論になり、AがBの杖を取り上げて杖で何度も殴った。Bが床に倒れた後も殴り続け、Bは肋骨を3本折りそのせいで気胸となり呼吸苦になり救急車で運ばれた。

Bが話してくれた内容は、、、
Bが酔っ払っているAに喧嘩をふっかけ、Aが怒ってBの胸を突き飛ばし、Bはそれに反撃。Aの襟首をつかんで投げ飛ばした時バランスを崩しコンクリートの床に倒れこみ、その一撃で3本の骨が折れ気胸となった。Bが床に倒れた時AはそばにいなかったのでAはBの怪我に全く無関係。

全然違う話。尾ひれ、背びれ、胸ビレとはこの事。どんな話にも二面性がある。中立的な立場の者はしっかりそれを見極めなければならない。

シェルターの部長ともあろう人が野次馬の言うことを鵜呑みにするなんて。私はそれが信じられなかった。シェルターで喧嘩はよく起こる。毎日のことで部長の心は麻痺しているのか？

しかしAはこれで9ヶ月の謹慎を食らった(シェルターに来てはいけない)。Aは酔っ払っていたかもしれない、しかし最終的にいちゃもんをつけたのはB。なのにBは怪我をしたからとお咎めなし。警察の最終的なリポートはできていない。数週間かかるそうだ。態度の問題でAが罰せられたのは初めてではない。そういうことも関係しているのかもしれないが、、、なんとも不条理な話だと思った。



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