
Poly pharmacy ポーリーファーマシー の言葉を聞いたことのある方は多いはず。沢山の薬を服用している状況を指します。10種類、15種類、20種類と薬の数は伸びて行くのが現代医療の特徴。
で、この患者さんは薬大好きな方です。似たような薬が幾つも過去に処方されて長年つもり積もってすごい数。症状が落ち着いた時に2つほど内服薬を減らすのに成功しました。入院した時に病院のチームがバッサリと数を減らして、それでも症状安定で退院。元の薬へ戻してほしい、と懇願されても薬以外の治療を勧めていきました。
さて、この患者さんアルコール依存に逆戻りして、依存のリハビリへ。本日久しぶりに会って、薬のリストを見て驚き。以前減らしたはずの薬が5種類も追加されています。リハビリセンターの医師が処方をしています。
水の泡とはこのこと。私の努力が一気に消えていった気分で愕然。追い討ちをかけるように患者はもう一つ追加するように迫ります。
DBTで学んだことを覚えてる?と会話を切り替えると、
そうね薬に頼らずDBTで学んだことを使えば良いわね、と彼女は引き下がりました。このように患者に思い出させる、こんな簡単なことでPoly pharmacyを避けることができるのに、、、、。
処方はレストランのメニューじゃないんだよ、とリハセンターの医師に言いたかった。あーあ、1から始めましょう。