走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

NPのみのクリニック

2020年08月10日 | 仕事
先月バンクーバー島にナースプラクティショナー(NP)のみのクリニックが営業開始されました。オープンの日には朝早く人が並んで診察を待っていたそうです。

そして自宅から車で20分ほどの場所にもう一つNPのみのクリニックが来月オープンします。お隣の市は10万人がプライマリーケアプロバイダー(PCP)を持っておらず、そのうちの1万5千人がそのクリニックのエリア(新興住宅街的なエリア)在住で、その解消が目的だそうだ。

先日、馴染みの薬剤師と他の案件で話していた時、そのクリニックへ仕事替えをしないのか?と聞かれた。給料はそっちの方が良いと聞いたけど、と。あら、皆さんよくご存じで!

確かにそうなのよ。でもその理由は雇用制度の違いから。

会社員か個人企業かの違いがあるのだ。前者は手取りは少なるけど年金への積立や教育費などの支給もあり、後者は契約社員なので全て自分で賄わなければならない。どちらも給与性なので現在の家庭医とは違うモデルで、給与条件はかなり向上しているけれど。

こちらの書類を見てくださいませ。名称が旧称になっているほど、このモデルはNPの団体が政府と長い間交渉し続けた結果に得られたもの。

病院以外の場所でのNPの就職先が一気に広がるモデルだ。

で、給与が良いか悪いか?見方によるのではないでしょうか?それにこのモデル年間のノルマも決められている。その3段階のノルマに達成しないと昇給しない仕組み。

それに今の仕事は自宅から車で10分。通勤が長くなるのはいや。付け加えクリニックの開業時間が長いのよ。月曜から木曜が8時から8時。金曜日が8時から4時。土曜日が8時から2時までと週末勤務も有れば、夕方勤務もあり。それが嫌、とすっかりわがままな自分です。

よって興味なしなのだ。しかしクリニックのモデルは素晴らしいと思う。成功を願っています。


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