
昨日のブログの終わりに
プライマリーケアは揺り籠から墓場までのケア。一生面倒を見てもらえるケア と書きました。
昔はそうだった、と書いた方が良いぐらいカナダの状況は変わってきています。何故なら増え続ける人口(移民を多く迎えるカナダは先進国の中で一番人口の伸びがある国)に対して医師の生産数を変えなかったため絶対的な医師不足へ。
以前はプライマリーケアをする医師(PCP)たちは小さなビジネスとしてクリニックを運営していた。そして退職する時に自分の患者と施設を次の医師に手渡す(売却)ことによって退職時にまとまった収入が入る仕組みだった。
しかし医師不足で、PCPがいない国民が溢れ、PCPの開業をすれば瞬く間に患者を集めることができる。つまり以前のように巨額を支払ってプラクティスを購入しなくても患者を持てるようになったのだ。
売り出しても買い手がいない。ならば事業を閉じるだけ。これが新しい形になってきたのだ。
では患者はどうなる?閉業です。他のPCPを見つけてください。紙切れ一枚でPCPが終了する時代になったのだ。
続く
冒頭写真: 下界は春だね〜オソヨース東側から西の山並みを眺めて