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走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

働くママ その2

2015年09月14日 | 仕事
先週の連続ドラマで、またもや主人公が母親と職の両立に悩むシーンがあった。前回の記事はこちら 。そして主人公は目先を変えて、母親だからこそ作れるケーキ作りに取り組み、失格はしてしまったが最高得点を取った。あーわかるわかる!と思った。

今来ている学生さんも2人の子持ち。クラスで結婚、母親は彼女一人だそうだ。私の時は私を含め2人いた。そして私は最年長。40代は一人だけだった。ほとんどが20代後半か30代前半。看護師になってからの臨床経験が2~6年が主だった。プログラムが出来た頃はベテランの看護師さんが多かったらしいが、最近は若い人がだぜん多い。キャリアの先は長いし、若い子の方が資格試験の合格確率も高いことが理由だと、誰かが言っていた。

NPコースを初めて愚痴はたくさんブログにも書きました。これとか、これなんかも。

学ぶことと体力の両面で辛い2年間だったが、卒業が近づくにつれ経験があると言うことは実力の内の一つなんだという確信が持てるようになった。2年で学べることには限りがある。私には20年以上もの看護の経験がある。脳外科、呼吸器科、内科、急性期科、ホスピス、緩和ケア、病院勤務、コミュニティー勤務、師長経験、クリニカルリソース看護師の経験。そういう幅広い経験が患者を理解するのに役立ち、システムをナビゲートするのにも役だった。クラスメートにはママ美加と呼ばれ頼りにされた。卒業時、受賞したのは私だけだった。

就職した今も、難しいと言われる患者層を相手にケアをどんどん拡大していける技は、やはり経験から来ていると思う。

記憶力や病態生理や薬学のテストの点では計れない物が経験にはあるのだ、そしてそういうNPが社会に必要なんだと思った。人間相手の仕事だ。科学だけでは成功しない。

競争社会で同じ物で競っても勝ち目がない。しかし弱点と思われてしまうところを武器に持ってこれる器量があれば勝てるのだ。だからドラマの主人公に共感した。頑張れー







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