走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

日本の未来の高度実践看護 その1

2025年02月16日 | 仕事

昨日のJANAのシンポジウムに参加されましたか?1000人以上の参加者のうちに何人が参加されたのだろう。録画配信はないと言われていたので、都合が合わなかった方は残念でしたね。


さてさて、毎回のことながら、しっかり質疑応答を書かせていただきました。全部で13。


さあ、今日から少しずつ書いていきます。まず、こちら


  1. NP構想が前に進まなかったのは事実だと思いますが、看護界だけで話し合っても進まなかったと大会主旨で指摘されていたのは、本当にそうなのでしょうか?ステークホルダーと共有、協働することは重要ですが、本人である看護師自身が、世界レベルのAPNは何なのか?を深く理解し、どのように前進させていくか、看護界のリーダー内で詳細な計画と実践と評価が最も重要だと思います。それについてこれから聞いていきたいと思います。


初っ端から残念な言葉でした。看護界内だけでは埒が開かないから、医師や一般の人に来てもらいました、とも聞こえます。


NPとCNSを合わせてAPN(高度実践看護師)と呼びます。APNは医療をマクロの視点から吟味することができ、医療改革や看護改革に関わっています。自主性も非常に高い職業です。少なくとも私が働くカナダではそうです。政治的なことも、経営的なことも、まずは自分たちで問題分析をして、ステークホルダー(おっとこれは死語ですから関係者各位)に持ち込んでいくことはあっても、リーダーである自覚は変わりません。問題が分析できれば計画、実施、評価と学士で学ぶ看護実践計画と同じですが、大きなスケールでするわけです。


日本でNP構想が前に進めなかったこの20年。確かに事実だと私もわかっています。


ものは言いよう。同じ事実でも伝え方はあったはず。一番重要な自立した職業を創り出そうとするみなさんが、自立できない自分を露呈しているようで滑稽にさえ映りました。


たかが言葉、されど言葉。リーダーの立場に立つ人は、一語一行動が周りにどんな影響を与えるのか自覚して欲しいと思いました。


で、これから前進するためには、過去を省みることも重要です。どこに弱点や問題点があったのか、それも分析せず、次のことに取り込もうとする。日本の悪い癖です。なんとなく計画を立てて、うまく行かなかい、評価できないから、目新しいことに飛びつく。あら、私のWSや大学院の授業の参加者から出てくる計画にそっくり。それが日本の看護師の限界ですか?


シリーズの始まりです。


冒頭写真: 10日間のスキー旅行へ出発です。ロッキー山脈を右手に見ながら南下。道路標識通り、ロッキーマウンテンビッグホーンシープ、鹿とヘラジカに遭遇。ヘラジカの胸毛を正面から見たらカッコよかった。鹿はものすごい勢いで道路に出てきてぶつかるかと思って悲鳴を上げた。自然豊かな場所です。零下30度の世界を脱出です。



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