走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

ことばの力

2021年01月26日 | 仕事
偶然見つけたこのビデオ。良いですね〜素敵なメッセージが沢山詰まっています。高校生、大学生、新社会人、そして子育て中の親御さん、教育に関わっている職業の方にぜひ見ていただきたい。科学者と歌人の二足の草鞋を履く永田和宏教授による講演です。大阪大学未来トーク19「ことばの力〜科学と文学のあいだ」2015年のお話ですが色褪せず2021年の今でも心に響く内容です。日本が進んでいるおかしな方向性、特に教育の方 . . . 本文を読む

肉体美と才能

2021年01月25日 | 仕事
趣味のバレエ。コロナのおかげでお家でトロントにある国立カナダバレエ学校のレッスンをZoomで学ぶことができます。楽しくて毎週とても楽しみにしている。そのバレエの先生から勧められたバレエダンサーのビデオを見て、のめり込んだのでここで紹介。ただ今アメリカンバレエシアターのプリンジパルダンサーである彼、ジェームズ ホワイトサイド力強くしなやかな彼のバレエ。背も高くルックスも良い。彼の写真やバレエを見てい . . . 本文を読む

数学者

2021年01月24日 | 仕事
先日書いたこのブログ。先日のニュースでUBCの数学学者について取材されていました。BC州のコロナのチームの一人とか。他の州でもあるみたい。だから色々な難しそうなグラフやら将来予想などバンバン出るわけだ、と改めて感心したのであった。日本のチームに数学者は入っているのか?見つけられませんでした〜冷え込む冬の晴れ日の朝。家も長けりゃ庭も長い我家 . . . 本文を読む

条件をつける その4

2021年01月23日 | 仕事
シリーズ4日目この患者が点滴を嫌う理由は入院に縛られたくないから。お酒を飲む自由も違法薬物をする自由もなくなるから。医療者は今あるEBPでベストな治療を提供しようとする。患者全員が教科書のようにシンプルだったら、医療者の事をなんでも素直に聞いてくれる患者だったらと願うか?でも実際はいろんな背景があって、治療を拒否する理由も様々。中には全く筋が通らないものだってある。人間社会と言う規則自体を嫌う輩立 . . . 本文を読む

条件をつける その3

2021年01月22日 | 仕事
シリーズ3日目尿閉で救急室へ行ったのに点滴を留置するかどうかで喧嘩越しへ。救急室は救急的な処置が必要な人が行くところ。尿閉ではすぐ死ぬことにはならないが、高血糖はその可能性が高い。だから高血糖を治療するために点滴が必要なのはわかるが、患者にとっては高血糖は症状もなく重要ではなくて、腰が痛くて膀胱がパンパンに腫れている苦しさの方が優先されるのもわかる。患者のニーズと医療者の介入が一致しない典型的な例 . . . 本文を読む