気心は未だ若い「老生」の「余話」

このブログは、閑居の間に
「言・観・考・読・聴」した事柄に関する
 雑感を主に綴った呆け防止のための雑記帳です。

不審電話関連余話

2015-11-03 08:12:08 | 日常

1、11月2日18:30頃我家に要旨、次のような不審電話があった。・・東京国税局年金課職員のヤマガミと申します。・・当課では年金受給者の皆さんに対し、受給状況についてのアンケートを致しております。・・1分程度で終わりますのでご協力をお願い致します・・」と。

2、受話器を取りながら直感したことは、●非通知の電話だったこと●税務機関が電話で年金関連のアンケート調査を行うことはあり得ない話だ。●総じて話の筋、内容が何となく怪しいと思ったことだ。そこで対応策として、A.騙された振りして適当に応答するか。B.無視して無言で聞き流すか咄嗟にそう考えた。

でも年の所為か、化かし合いゴッコをする探究心が湧いて来ず、変な対応は止めようと判断して、B案で対応し無言のまま聞き流したので、アンケートの質問迄には至らず相手は電話を切った。じ後処置として最寄署に防犯関連情報として通報したところ、管内では初めての事例だが、この手の不審電話は最近かなり発生しているとのことだった。

3、最寄警察署に通報後、もしかしてと思い「国税局年金課」でNet検索したところ、当方が受けたような不審電話事例が数例出ていた。それによると本件は、年金受給アンケート調査と称して受給者名、住所、氏名等に次いで、最後は受給額や預貯金額を聞き出し、払い込み過ぎ年金の還付等の話を餌にして、金の振り込み話に持ち込むような手口の詐欺電話事例であるようだ。

この種不審電話を受けたのは初体験だったこともあり、化かし合いのスリルを味わうこともせず聊か残念である。なので、今後、再びこの手の不審電話が来れば、今回の事例を教訓にして、敢えて攻勢的対応をし、この種不審電話の様態をより詳しく知りたいものだ。

4、前記の事例は世に憚る詐欺電話のごく一部であろう。日常的でないこの種不審電話にどう対応すべきか、最近は諸々の注意情報も伝えられているのでそうした知見も参考に対応すべきである。肝心なことは、この種電話があった場合は、●受け身に回らないこと●疑い、注意心をもって同調的な応答は避けること●相手が避けたがる質問を投げかけること等が常識的対応として必要だろう。

5、騙される方にも落ち度がある筈だ。なんで、そんな言葉を疑いもせず信じて相手のペースに嵌ったのか。金銭詐欺事例報道を知る度にそう思う。だが、悪人はそう思わせない手口・手法で善人を貶めるのだから質が悪い。

近年益々手口が多岐多様化、巧妙化して来ている。詐欺電話グループの根絶は至難なことだ。だが、官民協力でその拡大阻止又は逓減は、長期的には可能であろう。そのためには極めて細やかな行為だが、基本的には「日常的でない電話を受けた場合は、普通の常識で冷静に対応すること」以外に良策はないのではないかと思う。