都内神田の学士会館であった「郷里の会」(正式名:東京敦賀人会)の帰路、近くの九段下通りを経て皇居東御苑内周辺を散策した。都心での最後の桜を観収めるためだった。
折しも小雨上がりで苑内は閑散としていたし、天候の所為(せい)なのか、樹種の違いなのかよく解らないが桜の色・姿にも顕著な違いがあるものだ。 苑内の桜も既に満開を過ぎていた。そんな散りゆく桜を見つめながら、年相応なのだろうか、何となく「侘しさと寂寥感のようなもの」を感じさせられた。
「散る桜 残る桜も 散る桜」散り行く桜を眺めていると、確かに先人の歌の風情がよく伝わって来るものだ。
一ケ所だけ、何故か「散り急ぎだよ」と云いたくなる桜に出くわした。桜にも人間同様、一風変わった現象(振舞い)を常とする種類もあるのだろう。
曇り空の条件に加え、スマホの手ぶれもこれありで、鮮明画像ゼロ枚だが雰囲気だけは何となく伝わるだろうと思って投稿したのだが・・・撮影技量の未熟さを温めて痛感した。
少ない人出だったのに、欧米系外人さんが比率的には多かった。彼等にもやはり桜は、特別な鑑賞の対象だそうだ
江戸と現代を象徴するこの単純な構図も人気の写真スポットになっていた。
お堀端の桜も小雨に濡れてしっとりし、水面に落ちた花びらの群れもかなリ広がっていた。
好天時の写真で、ピントが合っていればこの写真が構図的には、上出来だと思う。来年も、なお元気だったら、愛用のカメラで再び苑内の桜と再開したいものだ・・・と思った。御苑を出たのは閉苑時間過ぎの16時半頃だった。(2017.4.9記)
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