時代と共に人の意識も変わるし、新語も日々数限りなく生まれ普及するご時世である。老生も、それなりに努力して、時代の流れについて行けるよう日々心がけている。その一つが、時々或いは初めて出くわす言葉・用語に対する老生なりの「知る努力」である。
このブログを見て呉れているお方達は、「何だそんなことも知らないのか・・」とお思いだろうが、例えば次の「用語」を含む言葉の意味や語源をすべて承知の方はどれほどおられるだろうか。以下の「 」内用語は、当方が思いつくままに列挙したので、①~⑧の用語は相互に何の関係もありません。
①「ゾンビ」ものに対する人々のイメージは変ってきている。
②チラッと「チラシル」のにはとても便利なツールだ。
③国内では未だ「フレイル」の正式な評価表は定められていない。
④この支援組織は、千葉「ダルク」「茨城ダルク」などの名称で全国50ヶ所に自立支援施設を展開している。
⑤共働き夫婦のうち約7割の夫が、妻の「家事ハラ」を受けている。
⑥世界は今や「アルゴリズム」で動いている。
⑦「住み開き」に伴うデメリットについては十分な配慮が必要だ。
⑧「チヤイナ・プラスワン」の選択の必要性がある。
当方、詳しく調べた訳ではないので、誤解の部分もあろうが上記の言葉については、概略次のように解釈している。
①の「ゾンビ」とは、精霊ものを題材にした映画等で、死体が何らかの力で蘇った人間の総称のこと。②の「チラシル」とは、スーパーのチラシをiphoneなどで簡単に見ること。③の「フレイル」とは、老齢者の筋力や活力の衰えを示す段階区分のこと。④「ダルク」とは、薬物依存者の自立を支援する民間団体の支援組織のこと。
⑤の「家事ハラ」は何となく察しがつくとおり、夫が行う家事に対し、妻が批判・中傷すること。⑥の「アルゴリズム」は、ある種の論理・手法・計算のこと。⑦の「住み開き」とは、ある目的のため、自宅の一部を開放し、パブリックスペースとして利用すること。⑧の「チヤイナ・プラスワン」とは、中国の将来リスクを考慮し、アジアの他の国に投資を分散すること。
当方の記憶では、昭和55年(1980年)頃までは、新聞で新語の注釈記事をよく見かけた。しかし、「現代用語の基礎知識」や「知恵蔵」などの時事用語書が出版普及するにつれ、そんな注釈記事もあまり見かけなくなり、その後インタネットの普及により、殆ど見かけなくなった。
これも時代の趨勢で仕方なかろう。なぜなら、諸々知りたい・得たいと思う情報は、与えられるものではなく、自ら求めなければ、得にくい時代になって来ているからである。
問題は、自分の生活レベルに合わせ、何を、何故、どの程度知っておくべきかの尺度・判断基準を自分なりにしっかり持ち続けて「知る努力」をするかである。
老体に気力がある限り、当方は今後も、時に見聞きする知らない日本語の壁を乗り越える努力を続けたいものだと願っている。
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