miyabuの雑記帳

ボケ老人の無責任なお話

明治の作家と俳句

2020-12-10 | Weblog


テレビで「夏井いっき」さんが指導している俳句番組に、時々芥川賞作家などが招待されて句を詠んでいますが、才能なしで処理されている場合が多い、俳句に対してあまり興味が無いようです、正岡子規と時を同じくして日本文学史に輝く多くの作家が出ました、その中でも夏目漱石、芥川龍之介、窪田万太郎、寺田虎彦、永井荷風、などは皆さん優れた句集を出しています。

夏目漱石は特に正岡子規との交遊が深く、多分にその影響を受けたと思われますが漱石独特のユーモアに富んだ句が沢山あります。「いろはがるた」に「門前の小僧習わぬ経を読む」という句がありますが、これは漱石の「菜の花や 門前の小僧経を読む」から採ったものでしょう。

漱石の小説「坊ちゃん」は子規の故郷である松山中学へ教師として赴任することから始まります、漱石独特の機知とユーモアにあふれた作品です。因みに名前を挙げた作家の句を参考までに紹介します。

夏目漱石   二人して 雛にかしづく 楽しさよ   季語・雛

窪田万太郎  はればれと 馬市たちし 花野かな   季語・花野

芥川龍之介  昼見ゆる 星うらうらと 霞かな    季語・霞 

寺田寅彦   藁屋根に 鶏鳴く柿の 落葉かな    季語・落葉

永井荷風   稲妻や 世をすねて住む 竹の奥    季語・稲妻 




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